第5章
冥界合宿のヘルキャット
第99話 修行、始まります!
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させてもらった。
アザゼルは承認を渋ったが、強引にさせた。
『お前な!死ぬ気かこの野郎!』
『それぐらいやらねえと意味ねえんだよ!』
『これはあいつだからって組んだんだ!厳しければ良いってもんじゃねえぞ!分不相応な事をやっても意味ねえんだよ!……ったく、教えるんじゃなかったぜ……!』
『奴がいつ、俺達に介入してくるのか分かんねえんだ!だから、すぐにでも!一段階ずつとか言ってられねえんだ!短期間で一足飛びするぐらいじゃねえと、奴をどうこうする事はできねえんだ!』
『その結果、死んでるんじゃ意味ねえだろ!』
『死ぬつもりはねえ!やり切ってやる!だから、あいつと同じ事をやらせろ!』
『ああ!分かった、分かった!ただし、少しでも危なくなったら、強制的に止めさせるからな。俺はお前らを強くしたいんであって、死なせてえ訳じゃねえんだからな』
『ああ、それで良い』
そんなこんなで、それ程までの修行を明日行う事になった。
「……絶対に無意味で終わらせねえ……!奴の好きには絶対にさせねえ!!」
ー○●○ー
翌日、俺達は庭に集合していた。
「よーし、みんな揃ってるな!人間界の時間で二十日間、トレーニングメニューを作った。こいつは将来的な物を見据えてのメニューだ。すぐに効果が出る奴もいれば、長期的になる奴もいる。ただ、お前らは成長中だ。方向性を見誤らなければ良い成長するはずだ。んで、トレーニングに参加しないメンツはサポートに回ってもらう。んじゃ、リアス、まずはお前からだ」
そう言い、アザゼルは部長に資料を渡す。
「これ、特別に凄いトレーニングには思えないのだけれど?」
「そりゃそうだ。基本的なトレーニングだからな。総合力に勝るお前は基本的な事をやるだけで力が付く。お前に重要なのは、王としての能力だ。特に機転と判断力を高めろ。眷属が最大限に力を発揮できる様にな」
「分かったわ」
アザゼルの視線が副部長の方に向けられる。
「次に朱乃。お前は自分に流れる血を受け入れろ」
「……ッ……」
アザゼルに呼ばれた時から不機嫌な様子だった副部長の機嫌が更に悪くなった。
血って言うのはおそらく、堕天使の、それも上級堕天使であり、副部長の父親バラキエルの血。副部長は堕天使、特に父親であるバラキエルに対して良くない感情を抱いている。その為に本来ある堕天使の力を副部長は決して使おうとしない。
少し前までは俺もそうだったな。
「お前に眠る堕天使の力を加えれば、雷に光が宿り、雷光となる。その為の専属トレーナーも呼んでる」
「……専属トレーナー……?……ッ……まさかッ……!」
「ああ。俺よりも適任だろう」
専属トレーナーと言う単語を聞いた瞬間から、副部長の表情が怒気に
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