第5章
冥界合宿のヘルキャット
第99話 修行、始まります!
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「スッゲェェエエエエッ!!!!」
部長の実家に到着早々、イッセーが叫ぶ。
まあ、無理も無いか。それ程までに部長の実家があまりにも雄大で、もう城と言っていいレベルだった。
ガチャ。
「ただいま」
「お帰りなさいませ、リアスお嬢様、眷属の皆様。それから、ようこそおいでくださいました、士騎明日夏様、千秋様、風間鶇様、燕様、雪白神楽様」
扉からグレイフィアさんが現れ、俺達を迎えてくれた。
そのままグレイフィアさんに連れらて、部長の実家におじゃまする。
外から見ても凄まじかったが、中に入るとこれまた凄まじい物だった。
玄関ホールらしき所を進み、赤いカーペットを敷かれた通路を進む。両脇には執事やメイドが通路の先まで並んで部長に会釈していた。
「き、緊張しますぅ……」
「……俺達、すっごく場違いな気がするな」
……眷属じゃない俺らの方がもっと場違い感を感じるんだけどな。
「リアス姉様、お帰りなさい!」
通路の先から紅髪の幼い少年が駆け寄って来て、部長に抱き着いた。
「ただいま、ミリキャス。ちょっと見ない間に大きくなって」
部長もその少年を愛おしそうに抱き締める。
「部長、その子は?」
「お兄様、サーゼクス・ルシファー様の子供なの」
つまり、部長の甥っ子か。
「さあ、ご挨拶なさい」
「はい!ミリキャス・グレモリーです!初めまして!」
元気良く挨拶をしてきた。躾もしっかり行き届いてるな。
「ん?ルシファーじゃなくグレモリーの姓なんですか?」
「魔王の名は継承した本人のみしか名乗れないの」
なるほど。だからグレモリー姓なのか。
「って事は、部長の次のグレモリー家の当主候補なんですね?」
「ええ、そうよ」
そうなると、サーゼクス様は既婚者って事か。奥さんはどんな人なんだろうな?
そんな事を思っていると、とある部屋の前で止まった。
「リアス姉様がお帰りになりましたー!」
「これこれ、なんですか。お行儀の悪い」
ミリキャス様がその部屋に入ると、女性の声が聞こえた。俺達も部屋に入ると、ミリキャス様がさっきの声の主であろう、亜麻色の髪をした女性に抱き着いていた。
その女性の特徴を一言で言えば、亜麻髪の部長だった。それ程までに、女性は部長に似ていた。
その為か、イッセーも大分見惚れていた。
「イッセー」
「あ、はい」
「私のお母様に熱い視線を送っても、何も出ないわよ」
「え……え、ええぇっ!?」
やっぱり、肉親だったか。母親だったのは予想外だったが。まあ、悪魔は自由に自分の見た目を変えれるしな。部長の父親も大分若かったし。
「お元気そうで何よりです。新しい眷属とお客様の方々も初めまして
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