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ハイスクールD×D 新訳 更新停止
第5章
冥界合宿のヘルキャット
第98話 ドラゴン、悪魔で龍王でした!
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 結局、ギャスパーはイッセーに放り投げられる形で温泉に入れられた。

「イッセーくーん、ギャスパー君にセクハラしてはいけませんわ」

 上の方から副部長のからかいの言葉が聞こえてきた。
 上を見ると、副部長の顔が見えた。
 てっきり、上のスペースから湯をこのスペースに流れ出させる構造なのかと思ってたが、どうやら上のスペースは女湯、下のスペースが男湯と言う構造みたいだ。

「サイコー過ぎるぜ!冥界の温泉ッ!!」

 上が女湯と分かるなり、イッセーはいつもの様にテンションを上げていた。

「ああ、イッセー」

 アザゼルがイッセーを手招きしながら呼ぶ。
 イッセーも首を傾げながら、アザゼルの前まで来る。

「ところで、イッセー」
「はい?」
「お前、リアスの胸を揉んだ事はあるのか?」

 いきなり何を聞いてるんだ、この堕天使総督は?

「はい!この右手でモシャッと!」

 お前も真面目に答えるなよ。

「じゃあ、こう女の乳首を突いた事はあるか?」
「……い、いえ、まだです…!」
「ハァァァ……」

 期待外れと言わんばかりに長い溜息を吐くアザゼル。

「……なんだお前、突いた事無いのかぁ?ポチッとじゃなくて、ずむっと突くんだ。指が胸に埋没していく様は圧巻だぞぅ♪」

 アザゼルの言葉にイッセーは呆気に取られていた。

「って、乳首は玄関のブザーじゃないんですよ!?」
「いや、あれはある意味ブザーに近い。押すとなるんだよ。いやーんってな」
「ッ!?……なんて事だ。俺は揉んで、吸って、挟むのがおっぱいだと思ってました……!おっぱいって、乳首って、そんな機能があったんですね……!」
「だからお前はまだまだなんだよ。女の胸はそれこそ無限だァッ!!」
「ッ!?先生、俺は今、猛烈に感動しています!先生、おっぱいを突きたいです!」
「ああ!諦めるなよ!お前ならできる!諦めたら、そこでおっぱい終了だァッ!!」
「はい!はいッ!!」

 アホらしくなってきたのか、いつの間にか俺は二人のいた所から離れて、温泉に肩まで浸かっていた。
 まあでも、こんなのが多いこの日常が俺の守りたい日常なんだよな。
 二人の熱弁を聞き流しながら、俺は修行に向けて、決意を新たにする。


━○●○━


「おぉう、待たせたな」
「まったく、遅いにゃ、美猴」
「ヴァーリと段取りの最終確認をしてたら、この二人が着いて来てぇってしつこくてな」
「なんで二人まで来るのよ?」
「良いじゃん。神様ってのを一目見てみたいんだよ」
「……待ってるだけなんて退屈だからな」
「ロキなんてどうでも良いのに」
「そう言うなって、黒歌。これも仕事だ。そろそろ行こうぜ。あっちこそ、待たせたらメンドクセーぜ」

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