第5章
冥界合宿のヘルキャット
第98話 ドラゴン、悪魔で龍王でした!
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、内心は親の仇討ちの想いで一杯みたいだな?」
「別にそんなんじゃ…いや、父さんと母さんの仇を討ちたいって言う想いはある。ただ今は守りたい物をあいつから守りたいだけだ」
「ほぅ」
「あいつの口ぶりから、これからも俺達兄弟を強くする為に何かしら介入してくるだろう。その為にこの日常を壊されるかもしれないなんてごめんだ!その為に、せめてあいつから守れるだけの力は短期間で付けたい。あいつを倒すかとかどうかはそれからだ!」
俺の言葉を聞いて、アザゼルは後頭部をガリガリと掻く。
「ハァ、分かったよ。んで、千秋にもそうすれば良いのか?」
「いや、俺だけで良い。あいつには戦いよりもできれば女の子らしい事をしてほしいからな」
「イッセーとの仲を深めるとか、か?」
アザゼルがイヤらしい笑みを浮かべていたが、とりあえず無視する。
「まあ、そうだな」
「お前さんだって若いんだぞ。戦いよりももっと青春を謳歌したらどうだ?」
「フッ、その為に守れる力が欲しいんだよ」
「なる程ね」
「ちなみに聞くが、みんなにはどんな修行を課す気だったんだ?」
「あ?まあ…」
それから、アザゼルからみんなに課す修行の内容を聞いた。
「…てな感じだ」
「……約一名、ハードって言葉が生易しくなる様な内容だな……」
「あいつは良いんだよ、あいつは」
随分な扱いだな、おい。
死にはしないだろうが、大丈夫なのか、あいつは?
まあ、もっとも…。
「なら、俺にもその修行をやらせろ」
それを自分からやろうとする俺もあれだがな。
「オイオイ待て待て!?厳しくするにも限度があるだろうが!」
「良いから、やらせろ!」
強く言う俺を見て、アザゼルは呆れた様に盛大に溜息を吐く。
「はぁ、やれやれ。この話は後だ後!今は体を休めろ!」
これ以上ここで話しても平行線になるだけか。
俺は渋々頷く。
「分かった……」
「たくっ、せっかくの温泉だってのによ」
アザゼルが何か愚痴ってるが、とりあえず無視する。
「ぼぼ、僕は良いですぅ!後から入りますからぁ!?」
「男のクセに何恥ずかしがってんだよ!」
「ウウゥゥゥッ!?」
何だ?
何か騒がしいなと思い、そちらへ視線を向ければ、嫌がるギャスパーをイッセーが無理矢理温泉に入れようとしていた。
どうやらまたギャスパーの対人恐怖症が出て、温泉に入るのを渋っていた所に、イッセーが裸の付き合いもできないのはどうかとってな感じで温泉に入れようとしてるんだろう。
「お前男なら胸までバスタオルを巻くなよ!こっちも戸惑うだろ!?」
「そそ、そんな!?イッセー先輩は僕の事をそんな目でぇぇっ!?」
「アホかァァッ!!」
ドボーン!
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