第5章
冥界合宿のヘルキャット
第98話 ドラゴン、悪魔で龍王でした!
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龍聖《ブレイズ・ミーティア・ドラゴン》』タンニーン、元龍王の一角でな、ちょい訳ありで悪魔に転生した物好きさ。お前らの修行の為、手を貸してもらった」
「フン、サーゼクス殿の頼みだと言うから特別に来てやったのだ。その辺を忘れるな、堕天使の総督殿」
元龍王タンニーンの言葉をアザゼルは肩を竦めて聞き流していた。
「みんな、怪我は無い?ごめんなさい、貴方達を騙す様なマネ、私は反対したのだけど、お兄様まで賛成してしまって……」
「眷属達の力が伸び悩んでいるのはリアス、お前のその甘さと迷いにも問題があるんだぜ」
「迷った事なんか……!」
「不意を突かれてどこまで力を出し切れるか、ちゃんと確認しておきたかったんでな。おかげで今後の修行方針が決まったよ」
「……堕天使が考えそうな事ですわ……」
「俺はお前らを強くする為なら、何でもする。なにしろ先生だからな」
どうやらこの冥界旅行、普通の旅行で終わりそうにないな。
もっとも、俺は元々旅行で終わらせる気は無かったから、丁度良いがな。
「とにかく、そんな汚れた姿で家に連れて行く訳にはいかないわね」
━○●○━
「ふぅ、良い湯だぜ。これで酒があればもっと最高なんだがな」
俺達は今、とある温泉に来ていた。
あの後、タンニーンとの戦闘で付いた汚れを落とす為にあの岩場から移動した所にあったこの温泉に来た。
お湯の熱が体の芯にまで伝わって、さっきの戦闘の疲れが抜けていく。
これからアザゼル考案の修行の事を考えると、束の間の休息って事になるのかね。
「おい、アザゼル」
「やれやれ、先生を付けろよ」
修行の事で聞きたい事があった俺はアザゼルの隣に座る。
「修行のプランはもうできてるのか?」
「ん、まあ、粗方わな。元々ここに来る前から考えてたしな」
「……俺にはどんな修行を課すんだ?」
「安心しろ。人間ベースに合わしちゃいるが、キッついの課してやるよ」
何に安心すれば良いのか分らない言い方だが、今はそんな事どうでも良い。
「……成果はどこまで望めるんだ?」
俺が気になるのはそれだけだった。
「将来性があるのは確実だな」
……将来……。
「……それじゃ遅い……!」
「遅い、ねぇ。あのレイドゥンとか言う奴か?」
アザゼルの言葉に俺は目線を落とす。
「……だったらなんだよ……」
「確かに奴さんは強いだろうな。お前よりは確実に。それも相当な差だ。その差を一刻も早く縮めたい気持ちも分かる。けどな、お前さんは人間だ。悪魔のあいつらとは体の頑丈さが違い過ぎる。下手に一気に力を付けようとすれば、最悪死ぬぞ?」
「死ぬつもりは無い。少なくとも…」
「奴を倒すまでは、か?落ち着いている様に見えて
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