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転生とらぶる
Fate/stay night
1153話
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のは、ある意味予想通りではあったがイリヤだった。

「何でだ?」
「ホムンクルスっていうのは、別にクローンとかそういうのじゃないの。その心臓を移植出来るかどうかというのは拒否反応を考えると難しいでしょうし、そもそもホムンクルスというのは元々寿命が短いわ。そんな寿命の短い心臓を移植しても、多分長い間生きるのは無理よ」
「そんな……」

 イリヤの言葉に絶望の表情を浮かべる衛宮。
 まぁ、アインツベルンの魔術に一縷の望みを抱いてここまで来たらしいから、それを思えばしょうがないんだろうけど。
 凛の方はと視線を向けると、こちらも悲痛な表情を浮かべていた。

「となると、可能性は1つだけだな。当初の案の、俺がスライムを使って臓硯とやらを始末する。ただし、さっきも言ったように臓硯ってのが何か魔術的な置き土産を用意してある場合はどうしようもない。……それでもいいようなら、凛の言葉もあるし手伝ってもいいが? 勿論相応の報酬は貰うが」
「っ!? ……少し、考えさせて欲しい」

 俺の言葉に一瞬何かを言い掛けた衛宮だったが、それを押さえてそう告げてくる。
 実際、俺が手伝う以上は報酬を要求してもおかしな事ではないんだが。
 いやまぁ、凛と何か関係があるのを知ってる以上、あまりがめつく報酬をどうとかは考えてないけど。
 いっそのことセイバーかライダーに聖杯戦争から脱落して貰うってのはありか?
 ただ、向こうがそれを呑むかどうかは微妙……いや、まず無理だろうけど、臓硯をどうにかする前に報酬の先払いを要求すれば……どうにかなる、か?
 その辺はこれからの要求次第だろうな。
 ぶっちゃけ、令呪辺りがまだ残っていればその令呪でも良かったんだが……衛宮の令呪は全部使いきってるしな。
 桜とかいう奴の方に令呪が残っている可能性は否定出来ないけど……さて、どうだか。

「そうだな、ゆっくりと慎重に考えた方がいい。俺がどんな報酬を要求するかってのは、これまでの俺を見ていれば大体分かるだろ?」

 チラリ、とセイバーとライダーの方を見ながら呟く。
 それだけで、俺がどのような報酬を要求するのかが分かったのだろう。衛宮が苦悩の表情を浮かべていた。

「……取りあえず今回の話は終わった訳だが、これからどうする?」

 元々俺達がアインツベルンの城にやって来たのは、衛宮達の話……桜とかいう人物の事を凛が酷く気にしていたからだ。
 確かに綾子の後輩ともなれば、凛と顔見知りでもおかしくないんだが……
 そんな俺の疑問はそのままに、凛が席から立つ。

「そうね、これ以上ここでどうにかしていても何もならないでしょうね。衛宮君達が桜をどうにかする為にアークエネミーの力を借りたいのなら、改めて連絡して頂戴。ただ、その場合はさっきアークエネミーも言っ
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