暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第72話 ホッホ峡の決戦T
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死神の力量だって半端ねェし。清十郎だってそうさ。レッドで間近で見たしな。……ユーリとは、なまじ長い間一緒にいるから、当たり前の様に思えるけど、ほんと、アイツの実力って頼りになりすぎるよな」

 ランの次の視線はユーリに向けられた。改めて凄い事を再認識していた様だ。ミリもその気持ちはよく判るのだろう。

「だ〜から、人気があるんだろうよ。普段通りだったら難しいから、ちゃーんと助け舟だしてやるよ。 全部終わったらセッティングしてやっからな? ラン」
「ふえっっ!?」
「んー? なんの話ですかねー」
「いやいや。この戦争、ちゃっちゃと勝とうな、って話」

 トマトがやってきた所で、ランの肩に腕を回すミリ。
 トマトはよく聞いてなかったのだが、納得した様に腕を突き出していた。……ランは 仄かに赤くさせていて、ミリに感謝をした。……後は不運に見舞われないのを願うだけだ。
 

 そして、其々の部隊には ヒーラーであるクルックー、ロゼ、セルの3人も控えている。

「やーれやれ、ちゃっちゃと終わらせて、酒呷って ダ・ゲイルとずっこん、ばっこん楽しみますかねー」

 ロゼは、背筋を ん〜〜っと伸ばしつつ、陽気にそう言っていた。勿論そんな言葉を許容できないのがセルだ。

「ままま、また! ロゼさんっっ!! あなたは本当に神に使える神官なのですかっ!! そ、それに、悪魔っっ!! 早く祓ってくださいっ!!」
「ん? 人間なんかより ず〜〜っとイイわよ? アソコの大きさだって桁違いだし〜。イボイボがピンポイントだし〜。なんなら、試してみる?? 実体のないカミサマに捧げるよりは実物ある悪魔のほーがいいと思うわよ〜?」
「んなっっ!! そ、そこに直りなさい!! ロゼさんっっ!! シスターとして、いえ、人としての道筋! その心構えを一から百まで説き伏せます!!」
「あ〜、はいはい。あ、違う。今から ちょっと難聴気味かしら?? 聞こえない聞こえな〜〜い」
「聞こえてる筈ですっっ!!」

 ロゼは、ひらひらと手を振りながら 回避する方向へ。セルは追撃をかける様に言うのだが、まさに暖簾に腕押し、いや馬耳東風と言った所だろう。

 その姿を眺めているのはクルックーだ。

「ロゼさん。は自分の欲に正直すぎます」
「ん? そーかしら? でも 気持ちいいからねー」
「……AL教でも快楽に溺れる事は禁止されていますよ」

 セルに比べたら随分と小さな声だと言うのに、ロゼの耳には届いていた様だった。

「何言ってんのよ〜。ルールっていうのは時と共に変化していくものなのよ〜? もっと柔軟な頭を持ってないと、これから対応出来なくなるわよ〜? ……世の中には色々とあるんだから」

 前半は、おちゃらけ気味だったのだが、後半は 何処となく真
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