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鋼殻のレギオス IFの物語
第二章 【Nameless Immortal】
弐 見えぬ分水嶺 
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るから」

 少女の瞳が再び淡く輝き始めていく。

『……もうちっと僕に優しくとも罰は当たらんぞ?』
「これでも大事にしてる。お姉ちゃんは、大切な人だから」

 そう告げ、淡く映し出されたその光景の中へ少女は踏み出す。

「――行こう。役目を果たさない、役立たずの御仕置に」

 








 

 その夜、僅かな間だけツェルニはその歩みを止めた。
 それに気付けた者は極一部だけ。
 だが直ぐに歩みは再開され、気に留める者は皆無だった。
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