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伝説のトレーナーと才色兼備のジムリーダーが行く全国周遊譚
第十二話(上) 列島騒乱
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! ネ!」
マチスは大はしゃぎな様子で騒ぐ。ついでに取り巻きも騒いだ。
朝からなんと元気なことだろうか。
「ハァ!? 巻き添えにされたらどう責任とってくれるんですか!」
「スグには爆発しないからダイジョブネ。セーフティーヨ」
「スグにって……?」
「10ミニッツ(秒)ネ」
マチスは顔の前に両手を二つ開いてハヤトに見せた
「うーんそのくらいならばら撒く高度によってなら……」
ハヤトが承諾しかけたところでマチスが首を振る。
「ノーノー! タダばら撒くじゃダメネ!」
「え? じゃあどうしろと……」
「Dive bombing! ジャパニーズで言うトコの急降下爆撃ネ!」
その言葉からなんとなく嫌な予感がしたハヤトは恐る恐る尋ねる。
「それってつまり……?」
「エネミーのスレスレの所まで近づいて、段ボールを真っ逆さまにするのネ!」
それを聞いてハヤトは顔を真っ青にする。
「ちょ……危険すぎます! 申し訳ないですが」
とハヤトが辞退しようとしたところでキョウとアンズがどこからかやってきた。
「マチス殿。探索がすべて終了致しましたぞ」
両者とも片膝をつき、キョウが言った。
「オー流石はジャパニーズニンジャネ! で、どんな感じナノ?」
「敵は羅城門を出て、37番道路を現在通行しております。あと数時間もしないうちにここまでたどり着くかと。事態は急を要します」
とキョウは簡潔に報告した。
「という訳ネ! さっさとくくりつけるなり鷲掴みにさせるナリで落としてコイヨ!」
「い……嫌です! 僕の大事に育ててきた鳥ポケモンたちをそんな危険に晒すわけには」
ハヤトが言い終わる前にキョウが苦言を呈する。
「ハヤト殿。マチス殿は貴殿の鳥使いとしての腕を見込んで頼んでおるのだぞ」
「キョウさんまで何を言ってるんですか! 僕は嫌です!」
「いいや。適当で物を言うているのではない。この中の何人かも飛行ポケモンは持っているが、敵に肉薄するほど接近して爆弾を落とし、無傷のまま通り過ぎるなどという芸当ができる余地があるのはお主の他におらん」
「そ……そうかもしれないですけど、やっぱり僕は……」
ハヤトは少しだけ表情を緩めたがやはり固辞する。
「ハヤト、あんたビビッてんの?」
アンズがハヤトを挑発する。
「なっ……」
「この前デパートであーーんなに俺の父さんは凄いんだぞ! とか威張り腐ってたくせにいざとなれば爆弾ひとつ落とすにもビビっちゃうんだー! それって自信がないからでしょ? 爆発から逃げきれずに怪我しちゃうとか思ってるからでしょ? あんたの父上ってやっぱりあたいの父上に比べて大したことないのねー!」
アンズは高笑
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