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伝説のトレーナーと才色兼備のジムリーダーが行く全国周遊譚
第十一話 広がる波紋
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タケシ
 第二軍(南方部隊。本拠 コガネシティ)→マチス(司令官)、アカネ、ツクシ、ガンテツ(ヒワダジムリーダー)、アンズ、キョウ、ハヤト、グリーン
 第三軍(西方部隊。本拠 アサギシティ)→シジマ(司令官)、ミカン、カツラ、カスミ、シバ、イツキ、カリン
 
「これはあくまで戦闘状態に陥った時の備えとして考えたものであり、こちらとしてももう暫くは人質の解放に向けて交渉を続ける。勝手な行動は厳に慎むようお願いしたい。では、総員可及的速やかに本拠まで赴くように! 以上」

 これでワタルからの連絡は切れた。

「いよいよだな……」
「ええ。経験したこともない事態ですが……とにかく国の存亡がかかっています。心していきましょう」

 こうして、二人はチョウジタウンに急行した。

―午後5時30分 チョウジタウン ポケモンセンター 会議室―

 およそ一時間後、チョウジタウンには第一軍に配置された人々が円卓で一堂に会していた。
 ついて早々、二人は作戦会議の為に会議室へ呼び出される。
 ワタル以外の全員が会議室に入ると、時計の長針が6を指した頃にワタルが入ってきた。

「既に委員やニュースなどで見聞きしていると思うが、ロケット団が我々に宣戦布告を行った。現段階では人質解放に向けて交渉を重ねている段階だが、交戦状態に陥った場合の事を考え今のうちに作戦を建てておこうと思う」

 これに対し、イブキが提言する。

「ねえ。ロケット団はリーグの解散を要求しているんでしょう? 身代金とかそういうのならともかくこういうのって交渉したところでどうにかなるものじゃない気がするんだけど……」
「こちらとしても別の条件を提示したり、解散より緩和したものにするよう要請しているんだ。まぁ全くと言っていいくらい相手にされてないけど……」

 ワタルは表情を曇らせて言う。

「じゃあ、どうして」
「時間稼ぎ……だろう」

 ヤナギが静かに言った。

「え、ええ……正直な所、その通りです」
「敵もそれに応じているという事はすぐに交戦に応じられない事情があるということ……例えばマツバ君たちの奮戦で予想外の損失があったりの」

 ヤナギはそういうと手元にあった煎茶を啜る。

「え、そうでしたらすぐにでも攻めこむべきでは……」

 イブキがそう返すと

「それはまずい……。敵はたった4時間くらいでジムリーダ数人分の軍勢を打ち破っている。相当な数を揃えていると踏むべきだろう。迂闊に入りこめばこちらが大打撃を被るかもしれない」
「しかし、もしヤナギさんの言うとおりならば今こそが最大のチャンスでは……」
「イブキ女史。これはあくまで仮の話。敵も一つの都市を占領するくらいだ、十重二十重の策をめぐらしているに違いない。ここはワ
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