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伝説のトレーナーと才色兼備のジムリーダーが行く全国周遊譚
第十一話 広がる波紋
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危うい状況なのは明白である。
「分かりました。出来る限り踏ん張って見せます」
レッドがそう返答した。
「うん。頼んだよ。先ほども言った通り本当に危うくなれば僕やイブキが援護に回る。だけれどこれはあくまで最終手段。出来うる限りヤナギさんたちは敵の攻撃を凌ぎ、運河完成まで耐え忍んでくれ……!」
ワタルは手をついて机に伏す。
万一この軍が破られればワタルやイブキの故郷であるフスベが危うくなることを彼は危惧していることも大いにかかわっている。
「何度も言うとおり、これは非常に苦しい戦いだ。だけれども、ここまで築き上げてきたリーグの威信や誇りを守る為に絶対にこの戦いには勝たなければならない。理事長として、このような状況になってしまった事は大いに申し訳ないが、どうか総員の全力を以てこの急場を凌いでほしい」
ワタルは引き締まった表情でこう言い残し、会議を締めくくる。
この後全員は持ち場に赴き、ヤナギやチョウジ市民の好意で配給された夕食を食して床についた。
―5月1日 午前5時 42番道路 エンジュ側河原―
ナツメは気配を察すると、飛び起きてテントをたたんだ。
「来たわね……」
ナツメは静かにそう呟き、ありったけのポケモンたちを前に出した。
フーディン、エーフィー、バリヤード……重複も合わせれば30体程が大挙してやってくる敵勢を待ち構えていた。
春霞があたりにあるなか敵を察知できたのは超能力の賜物である。
そして彼女はポケギアを取出し、ワタルに連絡する。
「こちらナツメ。敵が動き出しました。敵勢はおそらく……3万5000体。詳細は……」
数分ほどで内訳を全て話し、彼女はその場にいるポケモン全てにリフレクターとひかりの壁を指示して全面をカバーしたのち、一斉にサイコキネシスを指令する。
ここからリーグ、否、全国の命運がかかった戦闘が開始された――
―第十一話 広がる波紋 終―
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