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伝説のトレーナーと才色兼備のジムリーダーが行く全国周遊譚
第八話(下) 赤き心は挫けない
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「ともかく先輩。ジムの挑戦らしいんで俺、タンバ大で事務してます。あとリーグからキョウさん突破の知らせがきたらすぐ帰るんで」
シバは道着を着直しながらそう言った。相変わらず武骨漂う筋骨隆々の肉体である。
「うむ。分かった。さてレッド君!ジムに行こうか……って一緒に居るはずのエリカ女史はどこだ?」
「ここに居ますよー」
エリカはレッドの後ろより、ひょっこりと横から身を出した。レッドよりエリカの方が身長は小さいのである。
「いつの間に背後を取られているとは……」
「ガハハハ! 素早いな! じゃ行こうか!」
という訳でジムに向かった。
―タンバシティ ポケモンジム―
ポケモンジムに着くと、シジマは野太いながらも豪放な声で自己紹介を始めた。
「改めて自己紹介しよう! ワシはタンバシティジムリーダーのシジマだ! いっとくがワシは強いぞ! 毎日修行に明け暮れて肉体を鍛え、男ともまぐおうておるからな!」
「それ別にポケモンと関係ないんじゃ……」
レッドがさりげなく突っ込む。エリカもそれに続いたかのように頷く。
すると一分近い沈黙の後
「それもそうだ。……細かいことは気にせず勝負といこう! 行け、チャーレム! オコリザル!」
レッドはリザードン、エリカはロズレイドを繰り出し、フィールドにポケモンを出しそろえる。
「リザードン! オコリザルにエアスラッシュ!」
レッドはまずアタッカーとしての能力に優れるオコリザルを潰しにかかった。
リザードンは空気の刃を形成してオコリザルにぶつけようとする。
「オコリザル! 岩なだれじゃ!」
こだわりスカーフを持たせていたのかオコリザルが先制し、上空から突如岩の雨が降り注ぐ。不一致なのでそこまでのダメージにならなかったが軽くはない損害である。
続いて、リザードンのエアスラッシュがオコリザルに命中。レベル差と効果が抜群の中では如何ともしがたく一撃で倒れた。
「まだまだぁ! チャーレム! ロズレイドにサイコカッター!」
チャーレムは指示を受けると両手を前に差し出して刃を作り出してロズレイドに放つ。ロズレイドは一刀両断されたかのような格好になり、いわなだれで少なくない損害を被っていたのも祟って地に伏せた。
「これは一筋縄ではいきませんわね……。お出でなさい、モジャンボ!」
モジャンボはのっそりとした巨体を現しながらフィールドに出た。
「こんなのは所詮小手調べだ! 行け、ニョロボン!」
ニョロボンは二本腕を広げ、筋骨隆々の体を誇示するが如く堂々と出る。
「リザードン! ニョロボンにエアスラッシュ!」
今度は先攻し、ニョロボンに命中する。しかし、ニョロボンは存外固く三分
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