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伝説のトレーナーと才色兼備のジムリーダーが行く全国周遊譚
第八話(上) 苦難と心と
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りますわね。私自身レッドさんに感じいっている部分はあるにはありますし、偽というのも疑義が残ります。少しだけ色をつけてものを申してるだけですわ」
エリカはあくまでレッドが自らの伴侶にふさわしいか否かを見極めるために旅に同行しているに過ぎない。その為、レッドに対しては見かけほどの好意を抱いているわけではなく全てレッドに気を持たせて飽きられないようにするエリカの撒き餌に過ぎないのだ。
ナツメはそんな彼女の返答にため息をつきながら返す。
「ほんと、口が減らない子ね……。それはともかく、あんたはどう思ってるのよ」
「私の心を試したというのがレッドさんの言い分です。しかし、それにしても別れ話で私の心を図るなどいささか度か過ぎてるとは思いませんか?」
エリカは片方の手で髪をいじりながらレッドの前では言い出せなかった本音を吐露する。
「そうね。それは私も同感だわ」
「あと、気になるのはレッドさんのマツバさんに対する感情です。もし本当に嫉妬の念を抱いておられるのだとすれば、レッドさんには申し訳ないのこですがそれは逆転することが不可能なだけに非常に見苦しいです。もし目に余るほどそれが見られるならお付き合いも考え直す必要があるかもしれませんわね」
「ふーん。それはどういう側面でよ?」
ナツメはなんとなくエリカに尋ねる。
「勉学の面でしょうか。前にナツメさんも言及されておられましたが、レッドさんは学のあるかたではありません。その状態からマツバさんに勝つというのはまず不可能ですし」
「そ。で、実際エリカはマツバさんの事どう思ってるのよ」
「噂に違わず頭は宜しいですし、お話しててとてもインテリジェンスを感じる方です。しかし、やはりどうも趣味が私には理解できかねるので学問の交流以外では好んで関わりたくはないですね……」
と、エリカは遠くを見つめる視線で言う。
「そう。超能力を持つ立場からすれば彼は非常に興味のある人なんだけど……まあいいわ。で、あんたはこれからどうしたいの?」
「レッドさんに幻滅したというわけではない故、旅はもうしばらく続けるつもりですわ」
「ふーん。あんたの話を聞くに、レッドにはどうも被害妄想が強いケが見られるからせいぜい気を付ける事ね」
その後、エリカとナツメは他愛もない話をして通話を切った。
「私は……。正しいのでしょうか……お祖母様……」
エリカは一人呟いた後、しばらく黄昏て、テントに戻る。
―3月31日 午前9時 38番道路―
エリカと共に道を歩いていると突如レッドのポケギアが鳴り響いた。
レッドはエリカに断って離れ、ポケギアをとり、相手を見る。画面にはグリーンと表示されていた。
「何の用だよ」
「ようレッド。調子はどうだ?」
グリ
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