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伝説のトレーナーと才色兼備のジムリーダーが行く全国周遊譚
第八話(上) 苦難と心と
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すがのラプラスもあのコイルの最終進化系という強大な特攻の前には抗えず一撃で倒れた。
「ルンパッパ。ジバコイルにやどりぎの種」
エリカはどうにかミカンにジバコイルをひっこめさせようとするためかやどりぎで暗に交代を迫る。しかしミカンは動こうとしない。
ルンパッパはジバコイルの円盤に種をうえつけた。
レッドは悩む。
雨状態が続いている為炎ポケモンは出せない。だからといって水を出せばジバコイルの前に散るのみ。草やノーマルでは致命傷は与えられない。ピカチュウでは火力不足。そして何より、どれをだしてもまきびしや岩に突き刺さるのだ。
レッドは苦渋の決断を迫られる。ミカンはレッドの動きを待つ。
エリカにヒントを求めようとアイコンタクトを試みるが、彼女は顎に手を当て物思いに耽ってしまっている。気づきそうにない。
「行けっ……! カビゴン」
数分の熟考の後出した結論がこれである。
トリックルームの状況下ならカビゴンが先手を取れるだろうという目論見。
何よりもカビゴンには一応ばかぢからを覚えさせているため鋼相手には善戦するだろうという事。
しかし―――
「いたっ……今日の晩御飯は小龍包が……」
問題は体力がきちんともつかどうかであった。
「カビゴン。はらだいこだ」
レッドは威力を最大限にする為ポンポコと腹太鼓を指示する。カビゴンの体力はまきびし等の4分の1減少と合わせて8分の1ほどしか残っていない。だが、次のターンでねむらせて全快させたあとに一気に叩く。
レッドはその作戦で行こうと考えた。
「ジバコイル! ルンパッパに雷です」
ルンパッパに雷が下る。
なみのりの巻き添えをくらっていた為存外大きく効いておりルンパッパはひっくり返って地に伏せた。
エリカは無言でルンパッパを戻し
「おいでなさい。ダーテング」
ダーテングを繰り出す。日本晴れを発動させようとしているようだ。体力の4分の1が撒き菱と岩にもっていかれた。
「ドータクン。カビゴンに催眠術」
ドータクンはカビゴンに念波を送る。カビゴンは眠ってしまったが、すぐに持っていたラムの実を食べて状態を回復した。
この瞬間。レッドの計算は完全に崩れる。
つまり、体力の回復なしで木の実を使ってしまったという事だ。この事実にレッドは大きく動揺した。
ミカンはこの瞬間、少しだけ頬を緩めた。まるですべて計算ずくであったことを示さんとばかりに。レッドの中ではどうしてカビゴンに止めをさそうとしなかったのかという疑念が渦巻いていた。
そして一刻も早く火力で大きく勝るジバコイルを潰さんとばかりに
「カビゴン! ジバコイルにばかぢからだっ!」
カビゴンは指示が下ると普段の穏やかさからは想
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