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伝説のトレーナーと才色兼備のジムリーダーが行く全国周遊譚
第七話 大姦の蠢動
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謎は深まるばかりだ」
「マツバさんは山を狙っていることについてどう思われますか?」
エリカが尋ねる。
「岩、地面ポケモンを使って、盾にするつもりかもしれないね。攻撃するポケモンを囲むようにイワークなりゴローン、ハガネールなり配置すれば鉄壁の防御になる。ジョウトには最大の弱点となる水や草のジムリーダーが居ない。対抗できるとしたらタンバのシジマさんとかアサギのミカンさんくらいだけどあまり大量になると対処しきれないかもしれないし……」
「カントーにはカスミさんが居られますわ。私は草ですし、上手に挟み込めば突破することは容易かと思われますが」
「そうか。そうだね……とはいっても、そこまで対抗策があっても敵はさらに上手かもしれない……。油断は禁物だ」
マツバはそう結論付けた。
「焼けた塔も少しずつ再建が進んでいるようですわね」
エリカは話題を切り替える。
確かに前来たときよりも、少しだけ高くなってるような気がするとレッドは思う。
「うん。出来る限り伝統工法に沿って再建すると聞いてるよ。とはいっても、焼け落ちたといっても昔の面影が残ってる貴重な遺産だし、あのままで良かったんだけどな……」
「昔ですか……。そういえば、マツバさん。私がここに来たとき、
愁脹
(
しゅうちょう
)
の最中にあった私を慰めてくださいましたわね」
エリカは微笑みながら、マツバに語りかける。
「お、覚えててくれてたのかい? ただ単に言葉を交わしただけなのに」
マツバは意外だった上に嬉しいのか、にわかにはにかむ。
「言葉を交わしただけなどとんでもありません。あの当時の私は塞ぎこんでいたせいで、話す気力も無かった物ですから……。マツバさんとお話ししたのが契機になり元気を取り戻せたのです。本当にマツバさんには感謝していますわ。有難うございました」
エリカは本心から謝意を述べている様子である。そして、深々と頭を下げる。
「いやいや。そんなお礼を言われるほどの事じゃ無いって。さ、さてと僕は歌舞練場に行って戻った事を伝えないと……。じゃあね」
「あ、待ってください!」
マツバが立ち去ろうとすると、エリカはまだ用事が残っているのか呼び止める。
呼び止められると、彼は振り返る。
「ポケギアの番号。交換いたしませんか? 私、マツバさんのように学識がある方とは前々から交流を持ちたいと願っておりまして」
マツバは三秒ほど俯いた後、
「いいよ! 望むところだ」
と、笑みを浮かべながら快諾した。
という訳で、エリカはマツバと番号を交換した。
その後、マツバは機嫌良さそうに、歌舞練場の方向に去っていった。
そしてエリカもまた、友達が増えて嬉しそうな様子である。
しかし、途中から取り
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