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伝説のトレーナーと才色兼備のジムリーダーが行く全国周遊譚
第五話 茜の空
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アカネはツクシの隣に立ち、時折肩を叩きながら説得する。アカネ当人は本当に親友であるツクシを気遣っている様子である。
「はぁ……分かりました。行きますよ」
ツクシは仕方なく同行する事になる。
コガネシティを出、4時間ほどで35番道路を抜け、ゲートに入る。
―午後2時30分 ゲート―
「あれ、こんな分岐あったっけ……?」
ツクシは見慣れない分岐に疑問を持っている。
「ツクシはホンマ勉強しかせぇへんな。あそこはポケスロンいうて、ポケモンの力試しをするとこやで! ただ勝負やのうて、言うなればオリンピックみたいな感じやね」
「へー、面白そうですわね! あまり意に介しては居なかったのですが、こうも間近にあるとそそられるものが……」
エリカは関心を示す。
「ウチも行きたいのはやまやまなんやけど、エンジュにいかなならんしな……」
などと女二人が話している一方、男のほうはと言うと、
「ツクシ君、この先は?」
レッドはツクシに尋ねた。年下だと思っているのか君づけである。
「自然公園ですよ。月木は虫取り大会があるんですけど今日はないそうですね……」
ツクシは一瞬落ち込んだが、すぐに目を輝かせながら続けた。
「でもいい所ですよ! 道は綺麗ですし。それに、虫捕り大会とかは無くても、虫ポケモンもかなりいて僕の大好きな場所です!」
ツクシはあくまで純粋である。
「ほんと、虫のことになると君は目の色変えるねー」
「当然です! 虫ポケモンは僕の生き甲斐ですからっ」
そんな受け答えを見ていたアカネはツクシに時折恍惚な目線をかけている。
エリカはそれを見て何かを確信した様子だ。
―自然公園―
都市と都市の間に建てられた緑豊かな公園。
中央の噴水から草むらがひろがり、上品なピアノの曲の放送はいうべきにあらず。
コガネジムとエンジュジムの間の息抜きとして通るトレーナーもいる。
ツクシはウバメの森に次ぐ二大虫取りスポットと位置づけている。
―3月17日 午後2時 自然公園―
「レッドさん。図鑑埋めがてらでジョウトの虫ポケモン、お見せしましょう。穴場のスポットがあるので、そこをご紹介します」
ツクシはそう提案した。久々の虫取りでうずうずしている様子だ。
「おお、これは有難い。エリカとアカネさんはどうする?」
「お話したいことがあるので留まりますわ」
「全く……。まあ無理に連れてきたツクシの頼みやし、しゃーないか」
アカネは半ば諦め気味で認めた。
という事で二手に分かれる。
「じゃ、また」
男二人は草むらにへと入っていった。
「本当、良い所ですわ」
目の前には噴水
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