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伝説のトレーナーと才色兼備のジムリーダーが行く全国周遊譚
第五話 茜の空
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ドンの頭に降り注ぐ。
リザードンは懸命に避けようと試みるが、失敗に終わり岩の餌食となる。
しかし、所詮はツボツボの攻撃である。大したことはないだろうとレッドは高をくくったが、どうもそうではない。
リザードンは思ったよりも余程ダメージを喰らっていた。HPにして7割を失う。
レッドはこの事態に面食らった。
「どうです? 驚いたでしょう?」
ツクシはすっきりとした笑顔を浮かべながら言った。
「ど……どういう事なんだ、いったい!」
「パワーシェアは文字通り、パワーをシェアする技……」
レッドはその一言で漸く勘付く。いくら小卒なレッドでもその英単語くらいは知っている。
「そう、僕のツボツボはリザードンより力を拝借した! だからこそ、これだけの力を出せたんです! 凄いでしょ?」
彼は遂には無邪気な笑みをたたえ、自らの戦果を誇った。アカネもその横で微笑んでいる。
レッドは自らの無知を恥じたが、それと同時にある方法を思いつく。それと同時にエリカの行動も理解した。
「さぁ、次でレッドさんの切り札、そして僕の天敵も……」
「ツクシ……って言ったっけ」
「はい?」
「残念だったな。まだ、こっちにも手が残っている……!」
と言ってレッドはエリカに目配せする。
「良かった……。貴方なら理解して頂けると思いましたわ。ワタッコ! 日本晴れです」
ワタッコは軽快な体を利用して縦横無尽に飛び回り舞を踊る。やがて、フィールドは明るくなり、晴れの状態となる。
アカネは迅速に動いた。
「日本晴れで有利になるんわ、何もそちらさんだけに限らないんやで! ハピナス! ワタッコに火炎放射や!」
ワタッコは不一致の技ではあったが、日本晴れ効果によって一撃で倒れる。
「このくらいの事は想定内です。ワタッコ。良くやりましたわ」
エリカはそう言って、ワタッコを戻す。
「よしっ、仕返しだリザードン! ツボツボに大文字だ!」
タイプ一致は然ることながら、日本晴れ、そして猛火の特性……。
この大技に倒れないポケモンの方が稀である。如何に堅牢なツボツボといえど、圧倒的な火力の前には為す術はあらず。甲羅から出ることは無かった。
「っ……。 まだまだ! 終わった訳じゃない! 行け、アーマルド!」
ツクシは一瞬だけ下を向いたが、すぐさまツボツボを戻し、アーマルドを繰り出す。
……
リザードンの火炎放射によって相手側最後のポケモンであるハッサムは倒れた。
こうしてレッドは2体、エリカは1体を残し勝利した。
「参りました……! 僕たちの負けです。アカネさんもほら」
ツクシはアカネに目線を遣るが
「うわー! 酷いわー!」
コガ
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