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伝説のトレーナーと才色兼備のジムリーダーが行く全国周遊譚
第五話 茜の空
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ンスがあるので頑張りたいです。それにしてもやっぱりアカネさんは凄い人だよ。僕一回も生物以外で勝てなかったもの……」

 ツクシは純粋な尊敬の目線をアカネに投げかけた。

「フッ。ツクシとウチじゃキャリアがちゃうねんキャリア!」

 アカネは威張り調子にそう言った。

「あの……。不躾な事とは重々承知な上でお尋ね致しますが、もしかしてお二人は交際しておられるのですか?」

 エリカが思わず尋ねる。

「いや、僕は単に憧れの先輩として、もう一つは一人の親友としか見てないですね」

 ツクシのきっぱりとした口調とは引き換えにアカネは何故か少し表情を歪ませている。

「あのー、お二人とも俺のこと忘れてません?」

 レッドは疎外感を何とかしようと発言をした。

「あーすまへんすまへん。そいで何? 挑戦?」
「勿論ですわ」

 エリカが答えた。

「挑戦ならここじゃなくてアカネさんのジムにしませんか?」

 ツクシが提案する。

「せやね」

 こうして四人はコガネジムへと向かった。

―コガネジム― 

「いちいちひとりづつやっとるんじゃ時間がもったいあらへん! ここはエリカとレッド。ウチとツクシのタッグバトルでいくで!」

 アカネはハキハキとした口調で概要を説明する。レッドの予測通りではあったが、二人同時に相手するのは初めてな為少々緊張している。

「僕とアカネさんに勝ったら2つバッジを差し上げます。頑張って下さい」
「互いに三体づつで宜しいのですね」

 エリカは確認している。

「せや。エリカ! アンタには勉強じゃ勝てへんけど、この勝負かわいーうちのが有利やで! レッド! アンタもやで! ボコボコのギタギタにしたるで!」
 
 アカネは勝負の直前で興奮しているのか攻撃口調になっていた。その上指を突き刺しながら言い続けている。

「ちょちょアカネさん!それぐらいに」

 ツクシが制止を求めたが、敢え無く終わる。

「黙れやツクシィ! あんたもなんか言うたれ!」
「え!、その……頑張って」

 ツクシはか細い声で言う。
 それがアカネの癇に障ったのか、捲し立てながら続ける。

「さっきと同じやないか! ツクシぃ、なんでそんないつも弱気なん? もっと男らしくビシィ言うたれ!」
「あの、そろそろ始めませんこと?」

 収拾がつかないと見たエリカは勝負に持ち込ませた。

「それもそうやな! 行けぇ! ハピナス!」
「頑張って……、ツボツボ!」

 こうしてレッドエリカvsツクシアカネの戦いがはじまる。
 レッドとエリカが力を合わせて戦う初めての戦闘となった。

「行け、リザードン!」

 リザードンはモンスターボールから出ると雄
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