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伝説のトレーナーと才色兼備のジムリーダーが行く全国周遊譚
第四話 氷鳥と黒白の衣
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「幼少のころに英才教育の一環として少々仕込んだ程度ですわ」
少々仕組んだくらいでこの出来栄えである。レッドは危うく卒倒しそうになった。
「いや……うん。食べよう! 俺は腹が減った!」
「フフ、左様ですわね。いただきましょう」
という訳で、いただきますを言った後、箸をつけた。
もつ鍋のモツを食べて早速にでた感想は
「旨い!」
の一言であった。レッド自身、それなりの料理の腕はあったが、これには到底かなわないと自覚した。
「有難うございます。かつてお母様にこの味でお出ししたら不味いの一点張りだったもので不安でしたけれど……」
「それは愛情で言ってくれたんだと思うぞ……。うわ、それにしても旨い、旨すぎる」
エリカ自身も箸をつけながら、レッドや手持ち達、食卓全ての笑顔に安心したかのようにエリカ自身もほくそ笑んだ。
カビゴンはあっという間に食べてしまいおかわりを再三要求したので彼女が驚いたりとその後も色々ありつつ、夕食を終えた。
片付けを終えた後、レッドは風呂に入り、その後にエリカが入った。
―午後9時30分―
「お、いい球投げるなー。それっ」
暇を持て余していたレッドはヒノアラシとピカチュウの二匹+一人でキャッチボールをしていた。
とはいっても自宅より持ってきたテニスボールなので割れる心配はない。
「ピカピー!」
「ヒノッ!」
ピカチュウからヒノアラシへと送球をしている。ヒノアラシはしっかりと受け止め、レッドに送る。
ヒノアラシは力が強いのか、ピカチュウよりも少々受け止めるのに力を要する。
とはいっても所詮は第一進化形のポケモンである。窓を割るような馬鹿力は出ないだろうと考えながらレッドは時間を潰していた。
「ふう……」
20回ほど投げたところで、エリカのものと思しき吐息が聞こえたのでレッドは二匹で続けるよう手で合図し、エリカの方に体を向ける。
二匹は頷いて了解の意を示し、パシパシと距離を開けたり縮めたりしながら続けた。
「おう出たかエリ……」
と言いながらエリカの体を見る。
「はい。やはりお風呂と言うのは気持ちの良いものですわね……」
彼女はカラスの濡れ羽色の髪をバスタオルでふきながら答える。エリカは緑に水玉のパジャマ姿であった。
つまり、今までは露出が抑えられていたグラマラスなボディラインが出てきているのだ。
レッドの網膜はその美しき女体を焼き付け、二度と冷める事は無かった。
「……、貴方? 目が点になられておりますが……」
彼女は黙してしまい、かつ異様な反応を見せたレッドを気にかけている様子だ。
当のレッドの心中には思春期特有の飽くなき性欲が一気に湧き出ていた。
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