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伝説のトレーナーと才色兼備のジムリーダーが行く全国周遊譚
第四話 氷鳥と黒白の衣
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どがかかっている。

「あ、いたいた」
「レッドさん……」

 呼称が変わっていたことに少し違和感を覚えたが、レッドは構わず続ける。
 一応、敬称を付けてたため、レッドもそれに合わせた。
 バッジを貰ってない件を簡潔に話し、戦う事をお願いした。
 要請は承諾され、三人はジムに戻る。

―キキョウジム 天空―

「さて、きちんとした自己紹介していなかったので……。僕の名前はハヤト…鳥ポケモンを愛するジムリーダーだ! エリカさん、貴方の事は慕っていますが…手加減はしませんよ。僕の華麗に羽ばたく鳥ポケモンで……粉砕させて見せますよ!」

 憧れているエリカ相手にこの物言いである。
 さっきまでの腑抜けた態度だとまずありえ無さそうな態度なため、レッドは何かあったのかと邪推した。

「ええ、存分に貴方の力私にぶつけてください…!」
「…!、行けピジョット!」
「おいでなさい!ウツボット!」

―――

 結局、エリカが4体失い、ユキノオーの猛戦の前にハヤトのポケモンは力敵わず敗北した。
 心は変われど、そんな簡単に実力差は覆せなかったわけである。

「……、分かりました。潔く地に下ります」
「ハヤトさん……」

 エリカもどこかしら変化を感じているのか、先ほどとは少しばかり見る目が違っている。

「何でしょう?」
「僅か数十分見ないうちに随分逞しくなられたようですわね……」
「…、光に打たれたんですよ。マダツボミのね」

 こうしてエリカもウイングバッジを受け取る。

 二人は買い物を済ませた後、ポケモンセンターに入り、休養した。

―第四話 氷鳥と黒白の衣 終―

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