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伝説のトレーナーと才色兼備のジムリーダーが行く全国周遊譚
第四話 氷鳥と黒白の衣
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「相手は飛行……大した事なさそう」
ラプラスは出てきた後、そう呟いた。
「ハハハ! 相性のみで乗り切るつもりか! チャンピオンのクセに単純かつ浅薄極まりない。ピジョット!ブレイブバー」
「絶対零度」
レベルに明らかな差があるのか、ラプラスが先制し
「凍っちゃうけど、我慢してね!」
ピジョットの周りだけ絶対零度になり、瞬く間に氷塊となる。
氷塊と化したそれは空しくフィールドに転がる。
「嘘だ!」
ハヤトは目の前の現実が受け入れられないのか、大声で叫ぶ。
「これが、現実だ」
ハヤトは氷塊となったピジョットを一瞥した後、戻して
「一撃必殺技はそう何回も当たるかぁ!行けっ!ムクホーク!」
「無駄な事を……あられ」
「遅いっ!インファイトだ!!」
霰が降り出した直後に
「砕け散りやがれ!!」
ムクホークのインファイトが直撃する。
勇猛さがひしひしと伝わるほど、ムクホークは殴り続けたが
「痛いけど、所詮不一致ね」
「!?」
ムクホークの目とハヤトの目が同じくして収縮する。
「いいぞ!!吹雪だ!!」
好機とばかりにレッドは指示。ラプラスは至近距離で吹雪を放ち、ムクホークを凍てつかせた。
「チクショー…」
ムクホークは尋常ならざる雪と寒さに耐え兼ね、倒れる。
ただでさえ相性の不利があるのに吹雪必中の状態が続いたらどうなったかは自明である。
ヨルノズク、オオスバメ等4体が立て続けにやられ、ハヤトの完敗になった。
「う…嘘だろ、父さんの育てたポケモン達が…」
ハヤトは膝を折り、大いに落胆する。
「父さんの…?成程、自力で育ててないポケモンはそんなモノって事だ」
レッドは勝者の権利とばかりにはき捨てる。
続いてバトルの間静観を守っていたエリカも攻勢に入る。
「鎧袖一触とはまさにこの事……。しかし、ここまでとなると同じジムリーダーとしてどうなのかとは思いますわ」
愛する人の言葉がよほど心に響いたのか、ハヤトは銃撃でも喰らったかのように身を引かせる。
「ここに来るのは初心者ばかりだから慢心していたんだろう。全く情け無い。それでエリカを寝取ろうなど2000光年早い」
「あの……光年は距離ですけれど」
エリカは即座に突っ込んだ。
内心空気を読んでほしかったが、レッドは構わず続ける。
「全くジョウトのジムリーダーが相性という基本的な概念も理解していないとはねー、ガッカリだよ」
ハヤトは何も言い返せずひたすら黙っていた。
「それじゃあバトルに疎い初心者には勝てても、少し知りだした初級者以上には勝てないね」
「思う……なよ」
ハヤトはぽつりと呟
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