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伝説のトレーナーと才色兼備のジムリーダーが行く全国周遊譚
第三話 新天地ジョウト
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―2月14日 午前4時 アクア号スイートルーム―
旅を一緒にすることとなったエリカと船内で平穏に過ごしていたレッドだったがそんな所でドアを叩く人が現れる。
そして乗客より祝賀会を開かれ丁度22時に終了した。
しかし、元来宴会などと言う者があまり好きではない性分のレッドにとって、それは不機嫌にさせる原因にもなった。
中途半端な時間に目覚めてしまったレッドは、今寝ると準備が忙しなくなると考えたので、起きるに至った。取りあえず何もつけないでいるのは暇なので、彼はエリカを起こさない程度の音量でテレビをつける。
「マチスジムリーダーが、ジムを理事長に突然破壊されたという訴えを起こし、それに対し理事長は折檻行為であると反発しました。その件について即時理事長を抜いての理事の間で会議が行われ、たった今その処分が決定致しました。中継です」
アナウンサーの一声で、画面はポケモンリーグの記者会見場に切り替わる。
全国ポケモンリーグ副理事長兼シンオウ地区理事長 シロナというテロップの右。そこには、黄色い髪をした、黒服の少しキツそうである顔の女性が写っていた。
「ワタル理事長についてですが、損傷部分はポケモンの光線によるマチスジムリーダーの身体やそれに連なる施設の一部破壊という甚大なものです。しかし、マチスジムリーダーのこれまでの暴言や理事長に対する礼を欠いた行動の数々。これらを鑑みると理事長の行為はリーグ法14条に定められている折檻行為の範疇と認められます。その為、今回の理事長の処分は折檻行為の代償として40%の7か月減俸処分としました」
声こそ毅然そうに取り繕ってはいるが、全体的にどこか眠そうな様子である。
折檻行為とは、リーグ法に定められている目上の者が目下の者に対しある程度の懲罰を認めるというもの。無論、この行為をした後は厳正にポケモンリーグの査察部によって調査され、適当かどうか判定が下る。折檻行為と認められたのは16件中この件含めて7件のみである。
これが認められた場合は、大いに減刑がなされ、形式上の刑罰が下る。減俸の目安は損害額相当とされる。
「ご愁傷様」
レッドはそのシーンをみてぽつりと呟いたのだった。
「うーん……」
テレビの音に気づいたのかエリカがゆっくりと上体を上げる。
彼女は疲れてしまっているのか、洋服のまま眠りについていた。
「起こしちまったか……」
レッドはエリカを起こしたことに、少々申し訳なさを感じつつ言う。
「まだ眠いですけどテレビの音が聞こえたので……て、これシロナさんではありませんか」
エリカが目をこすった後、テレビを見てその人物に気づくと声の調子を上げて言う。
「うん? 知り合いか?」
知り合いを見たかとばかりの声だ
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