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伝説のトレーナーと才色兼備のジムリーダーが行く全国周遊譚
第三話 新天地ジョウト
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んわ」
「おい!」

 レッドがエリカに威嚇するかのように言った。

「私たちより年上の方が頭を下げるなど余程の事です。ここは従っておくが利口というものです……」
「大人の事情で俺たちのポケモンを渡せっていうのかよ!」

 レッドはエリカに猛然と反発する。しかし、エリカは微塵も怖気づく事無く

「とにかく……。今は博士の言うがままにすべきです」

 エリカは何かを案じているかのような口調で言う。
 それを感じ取ったレッドは

「……、しょうがないな。博士、言うとおりにしましょう」

 と博士の提案に承諾する事にした。

「レッドさんが言うのなら……。博士、僕も同じです」

「本当かい! 恩にきるよ! じゃあ君たち二人は僕と一緒にワカバへ、ゴールド君はシェルフー号でホウエンに行ってきてね」
「はい! ウツギ博士、今まで本当に有難うございました!」

 ゴールドはウツギに深々と頭を下げる。

「うん! 頑張って一旗上げてきてね」

 その受け答えは師弟関係を思わせるものがある。
 続いてゴールドはレッドに別れを告げる。

「レッドさん、また戦いましょう!」
「フン、精一杯精進するんだね」

 レッドは帽子のつばに手を遣りながら、無愛想に返答する。

「ゴールドさんの御武運を心よりお祈りしておりますわ!」

 続いてエリカが晴れやかに微笑みながら、ゴールドを激励した。

「エリカさん……! 有難うございます。それじゃあ!」

 ゴールドは明らかに嬉しそうに船へと向かっていった。

「ふぅ……、さてと、それじゃ、僕のヨルノズクで研究所まで送るよ」

 博士は一息つきながら次の段階へ進もうとした。

「へぇ……、博士でもポケモン使う事ってあるんですね」

 レッドは少々意外に思いながら話す。

「うん?普通にあると思うよ。僕はもともとポケモントレーナーで、4つ目まで集めたら研究の方に興味持ってね。でね、このヨルノズクは僕の相棒だよ。トレーナーだった頃からずっと一緒にいるしね」

 ウツギは嬉しそうにしながら語った。

「てことは、オーキド博士もポケモン使うんでしょうかね」

 レッドは次に純粋な疑問をぶつけた。

「あの人はかつては結構有名なトレーナーで元四天王のキクコさんとも親交深いらしいよ。ま、人それぞれだよポケモン持ってて僕みたいに研究者になる人もいれば、君やエリカさんみたいに強くて素晴らしいトレーナーになることだってある」
「なるほど。様々な経路をたどっている訳ですわねぇ」

 エリカは素直に感心しているようだ。

「さて昔話はこれぐらいにして、まずは外でようか」

―アサギシティ アサギ港前―

 外に出るとたまたま早朝の
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