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伝説のトレーナーと才色兼備のジムリーダーが行く全国周遊譚
第三話 新天地ジョウト
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を目指す以上色々な地方のポケモンを使ってもらいたい。
 その為リーグ理事長のワタル君に話をしてみた所、新たな要件に地方ごとにポケモンを変えている事という条件がつくことになった。
 じゃから申し訳ないが今持っている手持ちは至急、全てボックスに預けて頂きたい。
 尚、マサキ君にも話は通しておるので勝手にボックスからポケモンを取ろうとすればマスター失格となるから気をつけるように……―

「君たち二人は僕の研究所でポケモンを預け、それと引き換えに最初の三匹を渡して、ゴールド君はホウエンに行くとの事だからオダマキ博士から同様の事をしてもらいたい訳なんだ」

ウツギが話したのち、レッドは大いに憤慨しながら

「ふざけないでくださいよ! ポケモンマスターになるには、大事なポケモンを手放せなんてそんな馬鹿げた話が……」
「そんな……、博士のくれたバクフーンと別れろだなんて、余りにも酷すぎます……」

 激情に駆られたレッドや悲哀な表情をしたゴールドとは対照的に、ウツギは冷静に返した。

「僕だっておかしいと思うさ。でも、君たちはポケモンマスターになるという決断をした以上、これに従うほか……」
「一つ宜しいですか?」

 沈黙を守っていたエリカが口を開く。

「何だい?」

 ウツギはエリカの方を向く。

「博士は今、このような話はリーグからくる……と仰せになられていました。そしてこの手紙はオーキド博士より来られたもの。本当にリーグがこれに介在してると言い切れるのですか?」

 それに対し、ウツギはすぐさま答える。

「君の疑問は尤も。でも残念ながら僕はリーグ関係者でもなんでもないからね。理事長のワタルさんに直接聞く術が無いんだよ」
「うう……。私とてワタルさんの番号など存じ上げませんわ。真偽を図りかねますわね」

 場は膠着状態に陥った。
 数分ほどの沈黙ののち、ウツギが話し始める。

「こうしていても仕方がない。取り敢えず今は僕の言うとおりに。昼にでも僕がオーキド博士に掛け合って、リーグに直接聞いてみる。君たちには後々ちゃんと連絡するから」
「オーキド博士の番号なら俺知ってますよ」

 レッドはウツギに提言する。

「レッド君じゃダメだ」
「どうしてです?」

 レッドは疑問を抱きながら尋ねる。

「多分だけど君の知っている番号は研究所の番号だろ? 博士は恐らく寝ているから今かけても応じないよ。それに手紙には至急って書いてあるから、レッド君とエリカさんの分は博士が起きてくるまでには済ませないと僕が面倒な事になるからね……。だから頼む。虫の良い頼みだという事は十分に分かっているけれど……」

 博士は深々と三人の前で頭を下げた。
 暫くの時が経ったのち、エリカが

「止むを得ませ
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