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伝説のトレーナーと才色兼備のジムリーダーが行く全国周遊譚
第三話 新天地ジョウト
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という訳で、レッドとエリカは出立の支度を進めるのであった。
―午前4時50分―
準備を済ませると、丁度船内にアナウンスが流れる。
『まもなく、アクア号はアサギシティへ到着致します。お忘れ物がございませんようご注意ください……』
「いよいよジョウトか」
「胸が躍りますわね! 着いたら早速ポケモンジムですか?」
「いや、まずは散策かな……」
等と話しながら残りの10分をやり過ごす。
―アサギシティ
カントーのクチバシティとは押しも押されぬ、こちらはジョウトの玄関口である。
アサギ港は平清盛が原型となる大輪田泊を造ってから発展を続け、今や全国の港の中でも屈指の規模を誇る。
名所にして150mの高さを誇るアザキの灯台はデンリュウが明かりを灯しており、ジムリーダーのミカンが様子を見に行ったりトレーナー達の鍛錬の場となっている。
―午前5時 アサギ港 波止場―
部屋から出て、船からも降りると、いよいよレッドとエリカはジョウトの地を踏み締めた。
「ここが、ジョウトか」
「結構発展してますわね。改めて降り立ってみると何だかカントーとは違う空気ですわ」
「ま、とにかく先に行ってみよう」
二人は桟橋を過ぎ、ターミナルにへと入る。
―アサギ港 総合ターミナル―
ターミナルに入ると、ゴールドと若い割りに髪の量が些少の白衣の男がいた。
「あ、レッドさんにエリカさん!」
二人が見えるのを心待ちにしていたのか、ゴールドは嬉しそうな声をあげて二人の下へ近づく。
「あぁ、あれが噂の……」
ゴールドに連れられるように、ウツギも続いた。
「もしかしてウツギ博士ですか!?」
エリカはその姿を見つけると、あたかも知り合いであるかのように驚きの声をあげた。
「そうだよ。知ってくれているみたいで嬉しいね」
ウツギは青年らしく爽やかに笑って見せた。
「おい、エリカ誰だよ?」
「今では常識となっているポケモンの卵を発見して、その理論を完成させたジョウト第一の博士ですよ」
「へぇ」
レッドはそれとなく納得した表情を浮かべる。
「ハハハ、君たちの地方のオーキド博士にはとても敵わないよ。で、そのオーキド博士から伝言があって来たんだけど……」
――――――
「え、ポケモンを取り上げる!?」
全てを聞き終えた後、レッドは目を丸くして答える。
「いや、なんだか変な話しでさ。こういう話は普通リーグ理事長のワタルさんとかから来るはずなんだけど、何故かオーキド博士から来ててね。えーと読むよ」
ウツギはオーキドの書簡を読み上げる。
―レッド君、エリカ女史、ゴールド君。
君たちはポケモンマスター
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