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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
第三十六話 佐藤大尉!ちはやぶる!!その九
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「私四人姉妹の長女だけれど」
「まあリアルはそうか」
「あんなさすおにな妹いないか」
「というかあの主人公見てたら何でも完璧にするからな」
「何があってもどうせ無事クリアーするんだろって気になるな」
 例えどんな危うい状況でもだ。
「頭脳明晰、心技体完璧、カリスマ性もあって」
「万能タイプでな」
「何処が劣等生なんだ?」
「キラ=ヤマト並のチート主人公だろ」
「俺達もそうだけれどな」
「チート主人公過ぎるのも怖いぜ」
「あんた達の場合は卑劣さ、卑怯さがチートね」
 チートはチートでもというのだ。
「というかさっさと勝負はじめなさいよ」
「おっと、そうだった」
「ついつい忘れていたぜ」
「じゃあやるか、これからな」
「百人一首な」
 二人もこう言ってだった、そのうえで。  
 あらためてだ、瞬と佐藤をびしっと指差して言った。
「今日も勝ってやるぜ!」
「覚悟しやがれ!」
「この仁徳天皇陵の前でもな!」
「俺達の華麗な勝利が披露されるぜ!」
「というか何か本当に戦いの前の前振りが長いわね」
 瞬は憮然としてこのことを指摘した。
「あんた達いつも喧嘩するわね」
「爺とかブス共がうぜえんだよ」
「何かっていうと誰か言って来るからな」
「それで俺達も仕方なく相手してやってんだよ」
「そうした状況なんだよ」
「俺達に責任はあっても知るか」
 見事なまでの居直りだった。
「そんなこと言ってもな」
「もうこれもパターン化してるしな」
「作風ってことで納得しろよ」
「納得して読めよ、読者」
「読まない選択肢はないからな」 
 読まない人には嫌がらせを行う、この作品の主人公達はそうした人間なのだ。
「まあとにかく百人一首な」
「とっととやるか」
「それで乙葉さんだ」
「乙葉さんの写真集とDVDだ」
 煩悩も出してだった、二人は勝負の場に着席した。今回の審判役は堺市在住の巨大すっぽん、齢千年の織田彦次郎さんだ。尚モブである。
 織田彦次郎さんは子安武人さんの声でだ、こう言った。
「でははじめよう」
「おい、声無意味に格好いいな」
「というか千年生きてるすっぽんってリアルで妖怪だろ」
「奈良にも妖怪出て来たけれどな」
「堺でも出て来たのかよ」
「妖怪の何処が悪い」
 これが織田さんの返事である。
「そして声が子安武人さんで何が悪い」
「だから声が格好よ過ぎるんだよ」
「ディオ=ブランドーかよ」
「何でモブの人がそこまで格好いいんだよ」
「ちょっとおかしいだろ」
「この作品はモブキャラにも凝っているのだ」
 あらゆるところで凝っている作品ということにしておいてもらいたい。
「だからだ」
「ちっ、この前の玄田哲章さんといいこの人といい」
「モブキャラがどうしてここ
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