Another24 スカーフェイス
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エックスは拳を握り締め、スカーフェイスに言う。
剣を交え、僅かなりともスカーフェイスのことを知ることが出来たから余計に聞きたかった。
エックス「戦ってみて分かった。お前は狂ったことに力を振るうようなレプリロイドではないはずだ。そんなお前が何故!?世界中のレプリロイドをイレギュラー化するような、超フォースメタルなんて恐ろしい兵器を!!?」
エックスの超フォースメタルを“兵器”と言うことにスカーフェイスは僅かに表情を変えた。
スカーフェイス「…兵器?確かに超フォースメタルは使いようによっては兵器としても使えよう。だがな、超フォースメタルは元々、レプリロイドの性能を高めるために生み出された物だ。これを使い、自らの能力を高めていく…。それは我々レプリロイドの…レプリロイドの数ある進化の形の1つだ!!」
エックス「…………」
スカーフェイス「レプリロイドは単なる機械か?違う、我々には意思がある!!我々には生命がある!!人の手による進化は、我々の進化か?」
スカーフェイスの口調は訴えるそれに変わっていた。
エックスはスカーフェイスの言いたいことが分かる。
レプリロイドは無機物ではあるが、ただの機械かと言われれば断じて否である。
人間と同じ心を持ち、人間の心臓に相当する動力炉、そして遺伝子に相当するDNAデータを持った地球に存在する1つの生命体なのだ。
エックス「だけど…だけどそれは…それは危険だ!!もしその進化の先にある物が…イレギュラーだったら…」
スカーフェイス「我々がイレギュラーか…そうでないのかは…後世の歴史だけが決められることだ。違うか!?」
エックス「………」
スカーフェイスの言葉にエックスが閉口する。
確かにイレギュラーかどうかは歴史だけが決められることだ。
スカーフェイス「……お喋りが過ぎたな。エックス、口惜しいが、貴様は強い。我らの理想を分かち合えんのが残念だよ。ここはひとまず退こう。だが、次に会った時は…必ず貴様を…」
スカーフェイスとプレオン達が転送の光に包まれ、次の瞬間消えた。
エックスはハイパーモードを解除して、ルイン達の元に歩み寄る。
エックス「みんな…大丈夫か?」
ルイン「うん…エックス、お疲れ様…スカーフェイス…強かったね」
4人掛かりで簡単にあしらわれてしまったためか、ルインの表情は優れない。
ルナ「くそ、この俺がああも簡単にあしらわれちまうとは…」
アクセル「スカーフェイス…フェラムとは桁違いの強さだった。」
ゼロ「流石はイプシロンの右腕か…」
不覚を取ったゼロも渋い表情だ。
サウススクエアを含めたエアシティにリベリオン兵が1体もいないことを確認してからエックス達はレジスタンスペースに戻っていった。
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