妖精の尻尾(フェアリーテイル)
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い訳?」
「あんなのただのセレモニーじゃないか。僕はパーティーの間、セレブな気分でいたいだけさ」
「有名な魔導士とは思えないおバカさんね」
「待ってよ!」
火竜に背を向け去っていこうとするルーシィに火竜が慌てて声を掛ける。
「君…妖精の尻尾に入りたいんだろ?」
ルーシィは足をピタッと止めた。
そして怪訝そうに振り向いた。
「妖精の尻尾の火竜って…聞いた事ない?」
「ある!アンタ、妖精の尻尾の魔導士だったの!?」
「そうだよ。入りたいならマスターに話、通してあげるよ」
それを聞いたルーシィは火竜
を見つめた。
「素敵なパーティーになりそうね」
「わ、解りやすい性格してるね…君…」
「ほ、本当にあたし妖精の尻尾に入れるの!?」
「もちろん。そのかわり魅了の事は黙っといてね」
「はいはーい!」
「それじゃパーティーで会おう」
「了解であります!」
去っていく火竜を見つめるルーシィの目はハートになっていた。
「はっ!疑似魅了してたわ!」
そして小さくジャンプした。
「妖精の尻尾に入れるんだー!やったーっ!入るまではあのバカ男に愛想よくしとかないとね」
ししし…と笑うルーシィの周りにポタッと水滴が落ちた。
それに気付いたルーシィは急いで2本あった傘の内1つの傘を差した。
「すまないが傘にいれてくれないか?」
「ちょっと、何言ってるのよ!」
突然、ルーシィに誰かが声をかけた。
ルーシィが声のした方を見て見ると、とても顔の整った金髪の男性と可愛らしくもあるが綺麗でもあるような顔をし、緋色の髪を持った女性がいた。
(綺麗…)
ルーシィはその2人に見とれ、ボーっとしていた。
「あの…」
「大丈夫?」
「あっはい」
まさかあなた達の顔に見とれていました、なんて言えるはずもなく、ルーシィは急いでもう1本の傘を出した。
「これを使ってください」
「まぁ、ありがとう!」
「ありがとう」
ルーシィが傘を渡すと2人は急いで差した。
「本当にありがとう」
「そうだ、礼として良いことを教えてやる」
「…あの男…火竜には気をつけなさい」
「…はぁ…」
「忠告はしたからね」
2人はそう言ってどこかへと去っていった。
ルーシィはその姿をポカーンと眺めているだけだった。
夜、ナツとキアラ、ハッピーはルーシィが置いていってくれたお金でご飯を食べ終えていた。
「ぷはぁー!食った食った!」
「あい」
「ナツ達は食べ過ぎ!」
ナツ達
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