妖精の尻尾(フェアリーテイル)
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シィは溜め息をついた。
「あたしはそろそろ行くけど…ゆっくり食べなよね」
そう言ってルーシィはお金を机に置く。
それを見た3人は顔を見合せ、そして…
「ごちそう様でしたっ!」
「でしたっ!」
「ほんっとうにありがとう!」
「キャー!止めてぇっ!恥ずかしいからっ!」
土下座をした。
「い、いいのよ…あたしも助けてもらったし…おあいこでしょ?ね?」
「あまり助けたつもりがないトコが何とも…」
「あい、はがゆいです…」
「わたしなんか何もしてないし…」
「そうだ!これやるよ」
「いらんわっ!」
お礼にナツが差し出した火竜のサインをルーシィははたきおとした。
その後、ナツ達と別れたルーシィはベンチで雑誌『週刊ソーサラー』略して『週ソラ』を読んでいた。
「まーた妖精の尻尾が問題起こしたの?今度は何?デボン盗賊一家壊滅するも、民家7軒も壊滅…あははははっ!やりすぎー!」
お腹を押さえて笑い転げ、ベンチの上にねっころ
がった。
「次はっと…雷竜が14つの街を更地にしたが、街中の女の子に庇われ、無罪…あははははっ!そんなに格好いいのー!?」
突っ込みながら次のページを捲る。
「あ。グラビア、ミラジェーンなんだ…妖精の尻尾の看板娘ミラジェーン。こんな人でもめちゃくちゃやったりするのかしら…」
そう呟いて雑誌を閉じる。
そして腕を組んだ。
「てか…どうしたら妖精の尻尾に入れるんだろ。やっぱ強い魔法覚えないとダメかなぁ。面接とかあるのかしら?」
先程から話している、ルーシィが今はいりたいギルド、それは…
「魔導士ギルド妖精の尻尾。最高にカッコいいなぁ」
「へぇ~・・・君、妖精の尻尾に入りたいんだー」
「!さ・・・火竜!?」
「いや〜探したよ・・・君のような美しい女性をぜひ我が船上パーティーに招待したくてね」
「は、はぁ!?」
火竜は茂みをガサガサと揺らしてルーシィの近くへやって来た。ルーシィはそれを見ると、鞄を肩にかけてビシッと指さし、睨んだ。
「言っておくけど、あたしに魅了は効かないわよ。魅了の弱点は「理解」…それを知ってる人には魔法は効かない」
「やっぱりね!目があった瞬間魔導士だと思ったよ。いいんだ、パーティーにさえ来てくれれば」
「行く訳ないでしょ!アンタみたいなえげつない男のパーティーなんて」
ルーシィは火竜の提案?を一蹴した。火竜はルーシィのある言葉に疑問を持った。
「えげつない?僕が?」
「魅了よ。そこまでして騒がれた
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