妖精の尻尾(フェアリーテイル)
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に教えたんだ」
キアラの言葉と同時に足に炎を纏い、男達に飛び掛かった。
「滅竜魔法…」
ナツはまだまだ暴れている。
その姿はまるで竜のようだった。
「すごい…すごい、けど」
ルーシィの体が震え始めた。
その理由とは…
「やりすぎよォォォッ!」
そう。
ナツのお蔭かナツのせいか、港はほぼ半壊状態。
船は見事に壊れていた。
「あい」
「『あい』じゃないっ!」
ボラも倒れ、気を失っている。
が、ナツは止まらずに次々と敵の殲滅にかかる。
「こ、この騒ぎは何事かねーっ!」
「軍隊!…!」
遠くから大勢の軍隊がやって来る。
それを見てナツはルーシィの右腕を掴んで走り出す。
そしてハッピーとキアラはナツとルーシィを追い、走り出す。
ハッピーは飛んでいるが…。
「やべ!逃げんぞ!」
「なんであたしまでー!?」
「だって妖精の尻尾(俺達のギルド)に入りてんだろ?」
「っ…!」
ナツは驚くルーシィに向かってニカッと笑い掛ける。。
「来いよ」
「歓迎するよ、ルーシィ」
「あい!」
ナツ、キアラ、ハッピーの言葉にルーシィは笑い、共に駆けた。
「うん!」
「まーた妖精の尻尾のバカ共がやらかしおった!」
長いテーブルに座っている内の1人が苛立ちをぶつけるようにバン、と机を叩き、喚いた。
「今度は港半壊ですぞ!信じられますかな!?」
「いつか街1つ消えてもおかしくない!」
「縁起でもない事言わんでくれ…本当にやりそうじゃ」
「罪人ボラの検挙の為と政府には報告しておきましたがね」
「いやはや…」
ここ、老人の集う会……ではなく、評議会ではナツ達のやらかした問題が議題となっていた。
老人達が頭を抱える中、ジークレインは1人笑っていた。
「オレはああゆうバカ共結構好きだけどな」
「貴様は黙っとれ!」
すぐに喝が飛ぶ。
そしてまた、妖精の尻尾へと話が戻る。
「確かにバカ共じゃが、有能な人材が多いのもまた事実」
「だからこそ思案に余る」
「痛し痒しとはこの事ですな」
老人達がまたもや頭を抱えるが、ジークレインはそれをぶち壊すかのように言い放った。
「放っておきゃいーんすよ」
「何だと貴様!」
評議会が問題とするギルドを放っておく、という問題発言にすぐさま怒りの声が飛ぶ。
そしてジークレインは呟くように言い放った。
「あんなバカ共がいないと…この世界は面白くない」?
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