妖精の尻尾(フェアリーテイル)
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ラ、戦えるの!?」
「酷いなぁ、わたしだって妖精の尻尾の魔導士だよ?」
「えっ!?」
ルーシィがキアラを見ると首筋に緑色の妖精の尻尾の紋章が入っていた。
「キアラも妖精の尻尾の魔導士なの!?」
「さっきっからいってんじゃん。ま、そーゆーことだからこんぐらいはよゆーだよ」
そう言って笑い、向かって来る3人の男達を向く。
飛び掛かって来る男達に向かって右拳をゆっくりとつき出す。
その拳に紫の魔法陣が展開された。
「武御雷!」
展開された魔法陣から紫の雷が放たれた。
「ぐああああっ!」
「な、何だ、この魔法は…!」
「あっしは魔法に詳しくねぇ…!」
「凄い……」
「まだやり足りないけどね」
キアラはどこか不満そうだ。
「てか、ナツは!?」
「ナツ?今は物凄く機嫌悪いと思うよ?」
「は?」
「まずい」
機嫌云々の前に安全が確認したいというのに予想外の返事が返ってきた。
ルーシィは訳が分からない、という顔をした。
すると先程ボラが放った炎の中からナツの声が聞こえた。
「何だコレぁ。お前本当に火の魔導士か?こんなまずい『火』は初めてだ。」
モグモグ、ガブガブとナツは炎を喰って行く。
その光景にハッピーとキアラを除く全員が驚愕した。
「ふー…ごちそう様でした」
そう言って口元をぐいっと拭う。
「な、なな…何だコイツはーっ!?」
「火…!?」
「火を喰っただと!?」
「ナツに火は効かないよ」
「こんな魔法見た事ない!」
「わたしもやりたいけど…今回は譲ってあげる」
「おっしゃあ!食ったら力が湧いて来たぁ!いっくぞぉぉぉぉぉぉっっっっ!」
ナツが大きく息を吸い込むと同時にナツの頬が膨れる。
「こいつ…まさか…」
ボラの仲間の1人が呟き、ボラに大声で叫んだ。
「ボラさん!俺ァ、こいつ見た事あるぞ!」
「はぁ!?」
「桜色の髪に鱗みてぇなマフラー…間違いねぇ!こいつが、本物の…」
その先の言葉を男は言わなかった。
否、言えなかった。
ナツの炎の咆哮がボラ達を呑み込んで行く。
「火竜…」
男が言えなかった言葉をルーシィが呟いた。
「よーく覚えとけよ。これが妖精の尻尾の…魔導士だ!」
その言葉と同時に拳に炎を纏い、ボラへと降り下ろした。
「火を食べたり火で殴ったり…本当にコレ、魔法なの!?」
「竜の肺は焔を吹き、竜の鱗は焔を溶かし、竜の爪は焔を纏う。」
「これは自らの体を竜の体質へと変換させる太古の魔法…」
「何それ!?」
「元々は竜迎撃用の魔法だからね」
「…あらま」
「滅竜魔法!」
「イグニールがナツ
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