041話
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わらないだろう。
「そう………アンタと私は似てるわね」
キメラを話を聞いてドロシーはそう思った。そして一つのARMを取り出した。それは自分が唯一所有しているゴーストARMであった。
「私も恋人をチェスの兵隊に攫われて絶望を味わった。何度もこのARMを使おうと思った、そりゃそうよね。憎しみを晴らすには怒りに身を任せるのが一番だからよ」
彼女もキメラも酷く似通ってしまっている。愛する男を奪われ憎しみに包まれてしまった、そんな思いを晴らすには絶対的な力が最適。
「そうだよな使いなよ。その力を」
「使ってしまえばどれだけあんたを楽に倒せるだろうね………でもね」
ドロシーはゴーストARMを握り潰した、それは同時にキメラの憎しみを否定した瞬間でもあった。
「そんな私を見て、ジーくんは喜んでくれない。心の奥底から愛してくれないと思う、私は私さ。それにアンタと同類になるなんてごめんだよ!人間としての幸せさえも感じなくなった化け物!!!」
「上等!!その綺麗な身体、醜くして私のコレクションにしてやるさ。あのギドとかいうポーン兵みたいにね」
ギド、それは蟲にされてしまったというイアンの大切な人であった。それを蟲に変えてのがこのキメラというのがはっきりした。それを見ていたイアンは飛び出しそうになっていたがその首筋に突き付けられた剣で動きを止めていた。
「―――おい、誰だてめぇ。オレっちの邪魔をするのは」
「キメラとは後で相手をさせてやる、今はウォーゲーム中だ。邪魔は許さん」
「………解ったよ。だがちゃんと相手させろよ」
「―――ああそれは約束しよう」
「オーガハンド!!」
「トトッ!!」
キメラの腕が巨大なものへと変化し襲い掛かってくるが召喚された都とがそれを食い破りさらに前進していく。
「この犬っころがぁああああ!!!」
「おいでウロロン!!!」
『おう!!!』
駄目押しと言わんばかりに召喚されたウロボロス、トトによってオーガハンドを失ったキメラは新たなARMを展開しようとしたがそれよりも早くウロボロスが蹴りを入れた。
「はぁああああ!!!」
「がっはっ………!!!!」
とどめの一撃は二体のガーディアンを消し瞬時に接近したドロシーの箒により刺突であった。それが急所に入ったのか苦しみながら動かなくなったキメラ。そして
「最終決戦第三戦、勝者ドロシー!!」
「キャピーン♪」
ウォーゲーム全戦を通じて全勝を達成したドロシーはVサインを笑顔で作った。
「人間なんか皆殺しだ、ウォーゲームも関係ない。見てろよ………」
「お前は消えろ、無様な敗者」
キメラが憎しみで染まりきった瞳を向けドロシーに毒を吐こうとした瞬間に|敗者
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