040話
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な人と歩む事こそ人間の意味があるんだ」
「違います、大切な人と限りなく歩む事の方が素晴らしい事です」
互いの内に秘める思いを吐き出す。限りある命こそ美しく大切な人と共に過ごす命にこそ意味があり幸せであるという考えのアルヴィスと大切な人と共に永遠の時の中で過ごし続ける事こそ意味があるというロラン。
「私は、大切な人と別れる事など耐えられません。だからこそ永遠の命は素晴らしいのです!!」
広げられた純白の翼、そこから放たれる矢のような羽がアルヴィスへと向かっていく。それを防御するために片手に装備できる盾のARM"ガーデス"を展開して防御しつつ13トーテムポールを一つ一つばらばらにしつつ射出する。
ドガガガガガガガ!!!!
低い破裂音を響かせながらロランを攻撃するトーテムポール、様々な攻撃方が可能であるARMだからこそ出来る使用法。それでも翼をボロボロにするのが精一杯なのかロランは不敵な笑みを浮かべている。
「アルヴィスさん、貴方は大切なものはありますか?」
「ある。メルへヴンに住む人たちとメルへヴンの平和、そして俺と共に戦ってくれる仲間たちだ!!」
「そうですか―――私はファントムです、絶望の中にいた私を救ってくれた彼です」
「ア・バオア・クー」
ロランの言葉を聞き入れてから瞬時にガーディアンARMを発動。出現した死神のような魔の守護者はロランをバリアの中へと封印する。
「はっはやい!!」
「もしもお前がダンナさんに出会っていたら、共に歩んでいたのかもしれないな。―――バーストアップ」
呟くように言い放れた言葉は起爆スイッチを押す引き金。ア・バオア・クーの瞳がギョロリと蠢きバリアの中で魔力を爆発させた。
「ファン………トム………」
「勝者 アルヴィス!!!」
運命の扉は何処にでも存在する。人は何時も運命を選択をし自分で道を決めて進んでいる、些細な扉の違いで大きく運命は動きを変えてしまう。ある時はまっすぐ、ある時は大きく曲がり狂いまたまっすぐに進む。全く真逆の人間ももしかしたら同じ道を歩めたかもしれない人間だったのかもしれない。
「負けて……しまいましたが………アルヴィスさん、最後に一言いいですか……?」
「なんだ」
「―――女王は、欲しいと思ったものを必ず手に入れます……」
そう言い残すとロランは自らディメンションARMを発動して去っていく。
女王はディアナを示している事は間違いなくそれは望んだものを確実に手に入れる。つまりどういうことなのだろうか。アルヴィスはそれを考える前に自分の勝利を祝福してくれているメルの皆のもとへと向かうのであった。
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