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逆襲のアムロ
7話 激戦のアメリカ 11.05
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一番でシャアのドムに飛び乗りかかった。

「ええい。乗りかかられただと!」

シャアはホバー走行を蛇行しながらガンダムを振り落とそうとした。そして、知らないうちにグランドキャニオンの崖より2人は落下してしまった。

「うお〜っ」

「なにい〜」

アムロは落下していくガンダムのバーニアをフルスロットルで吹かしたがシャアのドムが上になっており、機体の質量が地球の重力に引かれ威力を発揮できずに谷の深部まで落ちていった。


* グランドキャニオン 谷底 同日 23:00


谷底へ落下し気絶したアムロは目覚めガンダム起動させようとしたが、動力系統の故障により動かないガラクタと化していた。操縦席より手動で外に出ると、すぐそばに酷く破損したドムとその傍に赤いノーマルスーツを着たパイロットがドムの修理を試みていた。


「ふう、ダメだな。このドムは捨てていくしかない。どうやらそちらも気が付いたみたいだな。白いのも動力系統がダメだろう?」


シャアはアムロに対して声を掛けた。しかしその問いには知っていたような聞き方があるとアムロは思った。


「このガンダムを調べたのか・・・」


「ああ。使えれば君を捨てて私が頂いて基地に帰ろうと思ってね。残念ながら叶わなかった」


「何故・・・オレを生かしておく?」


「何故かな・・・君を殺すには惜しい少年と見えたからだ。直感でな」


「直感?」


「そうさ。私は勘を大事にする。困ったときはそれに頼り現在まで生き抜いてきたのだよ。今は君は殺さないと決めた。そう勘が告げただけさ」


シャアは淡々とアムロに語り掛けた。そしてシャアは話を続けた。


「それに・・・」


「それに?」


「君が何故私とここまで渡り合えたかを個人的に知りたくてな。君からはただならぬ何か圧力を感じるのだよ。君と話すことでそれを知りたい好奇心があったのさ」


「そうか。理解したよ赤い彗星」


「ほう、私のことをご存知だと」


シャアは両手を挙げて困ったなと答えた。


「有名過ぎるのも問題みたいだな。君のことを私は知らない。できれば名前を教えていただきたい」


「アムロ・・・アムロ・レイだ」

「アムロ君か・・・シャア・アズナブルだ」


シャアとアムロ。宿命の出会いが今ここに邂逅したのであった。





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