暁 〜小説投稿サイト〜
逆襲のアムロ
7話 激戦のアメリカ 11.05
[5/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
た。モニターにシロッコからの通信が入った。

「アムロ君お疲れ様だったな。今日の作戦で敵の奇襲作戦の三分の一脅威がなくなった」

「ああ。しかしまだ過半数の脅威が残っている」

「そうだな。とりあえずグレイファントムに帰投するぞ。カイ、ハヤトも行くぞ」

「了解だ。アムロ」

「ああ、凱旋帰投だな」

カイ、ハヤトを始めとしたパイロットたちの技量が相当成長したとアムロは認識した。そして頼もしく思っていた。

「仲間はつくづく大事だな。1人では限界がある」

アムロはそう呟いた。そして昔を振り返っていた。
シャアはアクシズ落としのその日まで彼は孤独だった。

すべてのきっかけがやはりララァの喪失だったとアムロは今も考えていた。

今度はいろいろなことを彼に教えてあげたい。様々なことを受け入れる許容を。違う道があることを。願わくばその道へ導いてあげることを。

シャアはそのうちララァに会うだろう。ララァの導きが彼の孤独を救ってくれる可能性がある。そのララァへの姿勢を取り間違えないように導くこともきっと必要なことだろう。

近々シャアと対決し、対面する必要がある。そうアムロは考えていた。

「しかし、色々考え始めると人はつくづく欲深い生きものだな」

アムロは自分で自分のことを嘲笑った。自分は神でも何でもない。ただ人より若干未来を見てきただけだ。そのことだけで慢心する訳にはいかないと言い聞かせた。

帰投中、シロッコも思いにふけっていた。

「アムロ・レイか。期待以上の素質だな。私の勘は正しかった。しかし、もっと大きな期待がある気がするな。私にとって世界観を変えさせてもらえる何かが」

シロッコはモニター越しにアムロのガンダムを見つめていた。そのガンダムの周囲に一瞬青白いフィールドを纏った姿を見た。シロッコは驚き、再びガンダムを見たときは何もなかった。シロッコは不敵に笑った。

「やはりな。君は私を押し上げてくれる何かを持っている。今後もそれに期待しよう」

そうしてグレイファントムにアムロを始めとするすべてのモビルスーツが帰投した。


* ニューヤーク市 ワシントンホテル 宴会場 11.07 19:00


ガルマはニューヤーク前市長のエッシェンバッハ主宰の招待で懇親会に招かれていた。
表向きは前市長はジオンに尻尾を振っているが、占領下において行政の機能は失われそれに恨みを抱いていた。しかし、ガルマの統治能力は抜群であり前市長の市政時よりも遥かに凌ぐ住民の支持率を獲得していた。

その才能を放っておく女性は少なくなく、社交界に訪れてはその人気ぶりに本人は辟易してしていた。
その理由はエッシェンバッハの令嬢イセリナとは深い付き合いであったからに他ならなかった。


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ