7話 激戦のアメリカ 11.05
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であった。ガイア隊は追撃し、1機ずつ丁寧に調理していった。
すると、後方より無数の爆発が起きドム1機が爆発した。ガイア隊が今度は混乱に陥った。
「なんだ!一体・・・」
「上です。少佐!」
オルテガが上空を指した。上空には連邦が誇る戦闘機部隊テキサン・ディミトリー中隊とリド・ウォルフ中隊が爆撃用改良コア・ブースター30機による絨毯爆撃を行っていた。
ガイアは進撃を中止し、追撃を受けていた部隊も姿が見えないところまで後退ができていた。
敵が上空過ぎてドムの武装では届かなかった。縦横無尽に爆撃が行われている。いつ頭上に直撃するかは時間の問題だった。
ガイアに取る選択はただ無事に退却することであった。
「うかつだった。夜襲故に上空からの攻撃など皆無と思っていたのが読みの甘さよ」
本来は夜間の上空攻撃など敵が暗がりで捕捉出来ないためあり合えない話だった。ただ、囮を使い大まかに敵のエリアを予測し爆撃という大雑把ながら威嚇にしても絶大な威力だった。現にドムが1機撃墜されていた。
作戦を考案したダグラス・ベーダー中将はバニング、キッシンガム両部隊長の意見を取り入れ、自身が持つ豪胆さから
「ゲリラ戦などまともに相手にする必要はない。敵がいると分かればそこを火の海にしてやればよい。昼夜問わずだ」
と大胆な作戦に出たのであった。そして詰めも油断せずしっかり仕上げも考えていた。
ガイア隊のドムが絨毯爆撃範囲から辛くも逃れ、前線境界線まで無事後退を果たすとその境界を背にテネス・A・ユング少佐率いるMS部隊が包囲するように展開していた。
ガイア隊は死を覚悟した。包囲網の一番薄いところを即座に判断して突撃を開始した。
「野郎共!絶対に生き残れ。いくぞ!」
その動きにテネスは、
「ふっ、想定通りだな。各機、敵機の進路に集中砲火。但し進路は開けてやれ。我々もMSの消耗が激しい。1機足りとも失うなよ」
ガイアの突撃に連邦は受け流し、かつ効率よく砲撃をしていた。ドムが1機、また1機と四散していった。
テネスのジムスナイパーカスタムの狙撃ライフルが先頭を切るガイア機を捕捉した。
「随分と手こずらせたな。しかしこれまでだ」
テネスはトリガーを引き、ガイアに向けて発射した。しかし、その銃弾はマッシュによって阻止された。マッシュがガイアの前に立ち憚った。マッシュは直撃こそ免れたがドムの右腕が全て吹っ飛んだ。
「マーッシュ!」
「少佐!大丈夫です。この爆損具合ならば持ちます」
テネス隊は後退するドム等を5機仕留めその場を引き揚げた。
「少佐。ドムを射程圏内より捕捉不可能になりました」
「しかし、敵機の半分は討ち取っております」
「我が部隊に損傷は
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