7話 激戦のアメリカ 11.05
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ナイパーカスタムと計20機ほど撃墜をした。
ランバ・ラル隊、シャア隊も同じく15機ほど仕留めたと報告を聞き、それは連邦のジャブローの生産スピードと同等の撃墜数であった。
ガイア隊が抜けて撃墜数が多い要因は部下のマッシュとオルテガとの連携によるものだった。
彼らのジェットストリームアタックは無敗無双の連携攻撃でそれを受けたジム改はなすすべなく撃破されていった。
バニング隊、キッシンガム隊が機体の損傷負いながらも辛くもジェットストリームアタックから逃れ後退していた。彼らは帰投した前線基地にてこう語った。
バニング言
「あの黒い3機をまともに相手にするな。地の利もあるがジム改が10機在っても撃墜は困難だろう」
キッシンガム言
「一瞬だった・・・奇襲を最も得意する奴らだろうが、あの手並みは尋常でない。仕掛けのタイミングなど神業に等しい。我が小隊の8割がやられた。命からがら逃げるのがやっとだった」
両部隊とも、キャルフォルニア攻略、追撃戦にてジオンの名だたるパイロット等を多数撃墜を果たした連邦でもエース格と呼ばれるパイロットであった。
日が経つにつれ軽視できない損害報告に皆頭を抱えていた。
ダグラスは目を開けて、斥候、管制より情報を募った。その後部隊長等と議論を詰め、そして作戦が決まった。
「よし。問題は1つずつ片づけていくぞ。各部隊の健闘に期待する」
部隊長らはダグラスの指示に了解し、各部隊へ戻っていった。
* ノースダゴタ ジオン側最前線 11.06 1:15
黒い三連星のガイア少佐、マッシュ大尉、オルテガ大尉とその部下たちが野営地としてウェストファーゴに常駐していた。そして作戦行動3日目となる。
既に周囲は光もなく漆黒に包まれていた。ガイア隊は夜襲のため、再び最前線を越えては連邦の勢力圏内に侵入を果たしていた。
少し進んでは偵察を出し、安全が確認できれば進む。ソナーを用いては対地地雷を避けて進軍をしていた。ガイアは斥候に出ていたマッシュから報告を受けていた。
「少佐。向こう15kmのところに連邦の野営地があるぜ。目視で敵機10機以上確認」
「そうか。よし!今日の獲物はそいつらだ。野郎共、いつも通りいくぞ」
「おーっ!」
奇襲作戦にこちらも連戦連勝なガイア隊が浮かれあがっていたのは無理もないことだった。ただそこまでの綿密な進軍が仕掛けだけ御座なりだったとしか言いようがなかった。
いつも通り一瞬で3機撃墜したガイア隊は慌てふためいた連邦の部隊がまるで的になるが如く密集隊形を取って後退し始めた。
「バカな。奴ら死ぬ気か」
ガイアは嘲笑った。奇襲を受けた部隊は散開退却をし合流ポイントを決めておく。それが一番の生存方法
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