Fate/stay night
1152話
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の辺に関しては分かりません。ただ、この場合重要なのは桜が臓硯の支配下にあるという事です。その上で、臓硯は桜の体内から魔力を使って蟲を操り、好き勝手に動く事が出来る。文字通りの意味で獅子身中の虫と言ってもいいでしょう。私は、それをどうにかしたくて士郎やセイバーと手を組む事を決断しました」
「……待って。それじゃあ、もしかして桜はライダーが衛宮君達と一緒に動いているという事は知らないの?」
「ええ。桜の知っている事は、基本的に臓硯も知っていると考えてもいいでしょう。そうであるのなら、私が士郎やセイバーと共に行動しているのはともかく、その狙いまでは知らせるわけにも行きませんから」
「それが、桜を間桐臓硯の支配下からどうにかするって事?」
「はい。正直、どうすればいいのか最初は迷っていたのですが、その時にセイバーからアインツベルンの魔術ならどうにか出来るかもしれない、という話を聞き……」
「こうして今日来たところに、私達と遭遇したって訳ね」
ライダーと凛の間で話が進んでいくか、それを聞いている俺には幾つか疑問があった。
それは凛も同様だったのだろう。紅茶を飲んでから、改めてセイバーの方へと視線を向ける。
……コクコクと頷きながらお茶菓子を食べているセイバーに。
って、おい。
「あの、セイバー? ちょっといいかしら?」
凛にしても、セイバーの様子は予想外だったのだろう。恐る恐るといた様子で声を掛ける。
「……ええ、問題ありません。しっかりと聞いています。それで、何でしょう?」
今まで一心不乱に食べていたのを、なかったかのようにしながら口を開くセイバー。
こうして見ると、頑固というか堅物な奴だとばかり思ってたけど、以外とお茶目なところもあるんだな。
「何で桜を助けるのに、アインツベルンの魔術が使えると思ったのかしら? いえ、そもそも、なんでアインツベルンの城がこの郊外の森にあると知っていたの? 私の場合はこの地のセカンドオーナーとして、この城の件は知ってたんだけど」
「……その、それは……」
余程言いにくい事なのだろう。凛の質問にセイバーが口籠もる。
衛宮の方は何か言いたげにしているが、それ以上口を挟む様子はない。
多分、事情は知ってるけど自分が話してもいいのかどうか分からない。そんなところか?
だが、そんなどことなく居心地の悪い沈黙を破ったのは、これまでは黙って話の成り行きを見守っていたイリヤだった。
「前回の聖杯戦争でセイバーはこの城を拠点にしていたんだから、知っていて当然でしょ。それに、アインツベルンの魔術について詳しいというのも、同じ理由ね」
「なっ!?」
再び凛の口から出た驚愕の声。
それは俺も同様だった。
前回の聖杯戦争で召喚されて、今回の聖杯戦
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