11 ブルー対エリカ 2
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
レフェリー「ゲンガー対ナゾノクサ、始めっ!」
エリカ「もう一度メガドレインいきますわよ!」
幾つも枝分かれした根が地を這ってゲンガーに向かってくる。
ブルー「ゲンガー、上に逃げて!」
ゲンガーは軽やかに跳ぶ。
ジャンプというより浮遊である。
ブルー「同じ手は通用しないんだから!」
上空からナゾノクサを見下ろす。
ブルー「イミテ直伝の技物真似よ、ゲンガー!」
エリカ「ナゾノクサ、溶解液!」
溶解液が飛んでくる。
ゲンガーは滑空してそれをかわし、地面をすり抜けていく。
そしてナゾノクサの真下から飛び出した。
ゲンガーの現れた場所から幾重もの根が張っていく。
それはナゾノクサを捉える。
エリカ「メガドレインを物真似したということですか。
驚きましたわ。器用なポケモンだこと」
ブルー「見た目に騙されちゃいけませんねぇ」
やがてナゾノクサはもがくのをやめた。
レフェリー「ナゾノクサ、戦闘不能! ゲンガーの勝ち!」
エリカはナゾノクサをボールに戻す。
エリカ「ご苦労さま。ゆっくり休んんでちょうだい……
行きなさい、マダツボミ!」
レフェリー「ゲンガー対マダツボミ、始めっ!」
エリカ「マダツボミ、葉っぱカッター!」
素早く攻撃を仕掛ける。
ブルー「ゲンガー、物真似!」
ゲンガーも葉っぱカッターを繰り出す。
両者の攻撃は交差して向かってくる。
互いに跳んでそれをかわす。
エリカ「今度はつるのムチですわ!」
ブルー「ゲンガー、物真似!」
つるのムチの打ち合いになる。
わずかにマダツボミが押している。
つるさばきはやはり元々覚えてるマダツボミのほうが上のようだ。
エリカ「真似してるだけでは勝てなくってよ」
ブルー「やっぱりそうよね。
ゲンガー、何かすごい技覚えてない?」
エリカ「自分のポケモンの技を把握してないなんて……」
ふふふっとエリカは苦笑する。
ブルー「あ! 笑ったわね!
見てなさい、すっごい技でぶっ飛ばしてやるんだから!」
エリカ「あらまあ、女の子がぶっ飛ばすだなんて……はしたない」
ゲンガーはつるのムチの打ち合いから離脱する。
手を前に構えて指を立てる。
空中でポーズをとったまま目を閉じる。
まるで何か瞑想しているようだ。
エリカ「上ですわ、つるのムチ!」
唸りをあげてつるのムチが伸びてくる。
それが到達する前にゲンガーの両目は見開かれる。
そしてゲンガーは大文字を繰り出した。
つるのムチを焼き尽くしながら巨大に輝く大の字がマダツボミを襲う。
上空から落ちてくるそれから逃れる術はなかった。
地面と衝突すると、辺り一面焼け野原になった。
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ