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とあるの世界で何をするのか
第四十二話  佐天さん倒れる
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。少なくとも脳波パターンはかなり有力な証拠になり得るのだから、早くバンクで検索を掛けたいといった感じである。

「なるほど。そういう事だったらバンクへのアクセスくらい認められるでしょうね」

 白井さんから説明を受けた固法さんは、そう言って自分のパソコンを操作し始めた。恐らくバンクを検索するための許可を取ったりしているのだろう。

「もしバンクにデータがなかったら?」

「大丈夫ですわ、お姉様。バンクには能力開発を受ける学生は勿論、病院の受診や職業適性テストを受けた大人のデータも保管されていますの」

 固法さんがパソコンを操作するのを眺めながら御坂さんが聞くと、白井さんが何故か自信満々に答えている。まあ、木山先生の脳波パターンなのだとしたら実際にバンクに登録されていて見つけられるのだろうが、そうでない可能性というのも考えられるのではないかと思って口を開く。

「AIM拡散力場でネットワークを作るために必要な波形の脳波になってるだけであって、誰かの脳波を使ってるわけじゃないって可能性もありそうだけど……」

「そうなると……お手上げですわね」

「AIM拡散力場のネットワークって?」

 俺の言葉に白井さんが首を振りながら肩をすくめると、固法さんがそれとは違う部分を聞いてきた。レベルアッパーがAIM拡散力場を使ってネットワークを形成している可能性が高いというのは、数日前に木山先生と話し合いをしたときに白井さんや初春さんも居て知っているはずなのに、ジャッジメントとして情報を共有することはしてないのだろうか。

「レベルアッパー使用者のAIM拡散力場が何かしらの繋がりを持ってるらしいので、恐らくネットワークを構築して他人の演算能力を使ってるのではないかっていう話になってるんですけど、知らないんですか?」

「ええ、レベルアッパー使用者が暴れ回ってるって言う報告は受けてるけど、レベルアッパーそのものに関しては特に何も……」

 聞いてみるとやはりジャッジメントの情報共有は出来てないようである。

「意識不明になる点は?」

「それは報告を受けているわ。レベルアッパーを使用したとみられる人たちが次々と倒れてるって……」

 どうやら実際に起こっていることに関してはちゃんと情報が入っているようなので、多分初春さんと白井さんの報告がなかったことが原因なのだろう。まだ確定かどうかが分からないことに関しては、二人とも報告して良いのか判断を迷ったといった所だろうか。

「俺がレベルアッパーを聞かされたってことは?」

「知っているわ。その施設へ白井さんが行ったことは報告を受けているもの」

 俺がレベルアッパー使用者だと言うこともすでに報告されているようである。

「取り敢えず白井さん」

「なん
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