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ハンバーガー
4部分:第四章
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ではないだろう?信号は」
「確かにその通りです」
「だからだよ。じゃあすぐに連絡を入れる」
「州警察にですね」
「そうだ。それにしても信号の故障とは」
 首を捻っての言葉だった。
「世の中何が起こるかわからないな」
「それが世の中です」
 ハリスの事務的な言葉が車の中に響く。州警察を呼んだ後でようやく事務所に戻ることができそれから本格的な話になるのだった。
 まずは。ホージーが口を開いた。
「あのハンバーガーショップだが」
「はい」
「密かに調査を開始するぞ」
「ハンバーガーショップをですか」
「そうだ。これは俺の予想だがな」
 真剣な顔でハリスに述べる。
「一連の失踪事件だが」
「それですね」
 他ならぬ彼等の担当事件だ。だからそれが話に出てハリスの顔も雰囲気も緊張したものになる。
「殺人事件かも知れないな」
「最初からそれは予想していましたね」
「ただしだ。ただの殺人事件じゃない」
 ホージーはこう言い加える。
「下手をすればな」
「では一体それは」
「それがわかるのはこれからの捜査次第だ」
 こうは言っても自分の考えが外れているとは心の中では思っていなかった。
「これからのな。しかし」
「しかし」
「これから何が起こっても驚かないな」
「!?何をでしょうか」
 ハリスは今のホージーの言葉の意味は理解できなかった。表には出してはいなかったが言葉だけは疑問符になっていた。
「何が起こってもとは」
「まあそれはな。調べているうちにな」
「それもですか」
「そうだ。さて」
 また話をする。

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