第1章:平穏にさよなら
第15話「草の神」
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性格が大体掴めた気がする...。
「...襲撃者と結晶...か。」
「お兄ちゃん、まさかだとは思うけど....。」
緋雪も同じような事を考えているのか、同時に口に出す。
「「....まさか、魔法関連...?」」
襲撃者=魔導師で、結晶=ロストロギア辺りだと妥当すぎる。
「魔法...あいつも言っていたけど、それが関係しているのね...?」
「確信はないけど...。」
「そうとしか考えられないというか...。」
たて続きに色々と巻き込まれてるな。僕らは。
「魔法関連なら...僕らが協力するべきだな...。」
〈...あの、その事についてなんですが...。〉
考えを巡らそうとした僕にリヒトが言ってくる。
〈...当事者のかやのひめ様はともかく、神咲那美様は魔法の事を知っていいのですか?〉
「....あっ。」
そういえば、魔法って隠蔽するべき事なんだった...!
「えっと...つまり、退魔士と似たようなものなのかな?」
「退魔士って言うのはよく知りませんが...世間にばらしてはいけないというのならばそれで合っています。」
そういえば、この子狐...久遠も喋ってたっけな。退魔士...なるほど。やっぱり海鳴市は人外魔境だな。ここまで色々な存在が集まるとは。
「...うん。わかった。こういうのは秘密にするべきだもんね。」
「分かってくれて助かります。」
さて、問題はかやのひめさんの方だけど...。
「...リヒト、何か分かる?」
〈勾玉と融合しているモノは勾玉そのものに何かしらの力が憑いているのか、はたまたただ解析しづらいのかは分かりませんが...デバイスに近い反応としか分かりません。〉
〈私も同じ結果です。〉
リヒトとシャルでも分からないのか...。
「...この勾玉には私の力というか...私の霊力が篭ってるから...。」
〈なるほど。それで解析ができなかったのですね。〉
霊力と魔力だと互いに邪魔しあうみたいだな。...反発する訳じゃなさそうだけど。
「...私としては、この勾玉の事より、あいつを助けてほしいのだけど...。」
「...そうだね。ロストロギアにしろただのマジックアイテムにしろ、助けないといけないもんね。」
「でも、どこにいるのか...。」
そう。どこにいるのかが分からないから、今の所受け身な行動しか取れないんだよね...。
「......ん?」
「どうしたの?お兄ちゃn...あれ?」
何かの気配を感じた。緋雪も感じたみたいでキョロキョロと見回す。見れば久遠も動物特有の察知能力で感づいているみたいだ。
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