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ハンバーガー
3部分:第三章
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はハリスに答えた。ハリスが運転しておりホージーはその助手席にいる。二人並んで全部の座席にいるのであった。
「あそこがその店だ」
「そうですか。あそこが」
「今度行ってみるか?」
「そうですね。今度ね」
 ハリスは正面を見たまま答える。ホージーは丁度右手に見えるその店を眺めている。
「行ってみます」
「かなり美味いらしい」
 ホージーは言った。
「一度食べたら病み付きになる程にな」
「それはかなり美味しいのですね」
「特に肉がいいらしいな」
「肉がですか」
「ああ。新鮮で」
 ハンバーガーなのに、である。
「味も歯触りもいいらしい。相当いい肉を使っているらしいな」
「成程」
「しかもかなり安いそうだ」
 値段もであった。これで人気が出ない筈がない。
「だからだ。今も列になっている」
 見れば店の前は列になっている。それも百ヤードはある。ホージーはそんな客達を見て楽しそうな笑顔になるのだった。

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