第1巻……動き出す緋色の運命
3弾 部屋割と模擬戦と……オレの部屋はどこ?
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……ママを助けることができないのよ!!だから……だから……諦められるわけないでしょ!?」
……なん……だと?
「どう言う意味だ……アリア」
「ママは……奴らの……伊・Uに着せられた冤罪で懲役864年の判決が決まりそうなのよ!……あたしにはもう……時間がないの!!」
あの人が……かなえさんが「武偵殺し」……の冤罪で懲役の判決を言い渡しされただと……?
「本当なのか、それは……?」
俺の声色から棘が抜ける……
「……ええ。嘘じゃないわ」
オレは剣を絶界に納めて、アリアに向き直る。
「わかった、アリア。お前の推理では「伊・U」が真犯人だと言うんだな?」
「……そうよ……あいつらがママを……」
アリアはギリギリと歯ぎしりして、血が滲むほどに拳を握り締めて悔しさと怒りをあらわにしている。
評価が甘いかもしれないが、オレの猛攻に耐え抜いたこのタフさを評価してアリアにこう告げる。
「仕方ないな……約束通り、お前に話せることは全部話すよ……あと、パートナー探しも手伝ってやる」
「え!?」
我ながら酷い手のひら返しだ……しかし、偽善と言われても良い。オレはアリアに手を貸すことにした……手荒い方法で見極めようとして蹴ってしまった罪滅ぼしだしな。
「パートナー探しって……あんたがパートナーになってくれたらいいじゃない!ハヤト、あんたSランクの武偵なんでしょ!?」
やっぱりそう考えていたのか……
「そりゃ俺がお前を手伝えばすぐに終わるかもしれん。だがな、先に目をつけた奴に失礼だと思わないのか?」
「……あ、あんな強猥男……あんなケダモノ!!」
……あのキンジ……って奴アリアに何したんだ?
……まぁ気が向いたら話しかけてみるか。
「とりあえず、今すぐにオレと組むのは無しだぞ?それは最終手段としておけ」
オレはアリアを甘やかせるわけにもいかないので彼女の提案を一蹴した。
そして、アリアに「加減してたとは言え、蹴飛ばして悪かった」と謝罪してから別れて帰路を迎える。
リサは一足先に充てられた寮室に帰らせておいたので問題はない。
オレは蘭?先生から指示された武偵高強襲科の寮を目指したのだった……
◯
で、どうしてこうなった……
オレは今充てられたはずの寮室に来た。
しかし……開かれたドアの向こうは真っ暗の煤まみれで壁には爆破痕と弾痕があり、ドアには黄色い立ち入り禁止のテープが貼られている。
……荷物を先に送ってなくてよかった。
どうやら俺がこの部屋に来る前、この寮室のルームメイト達が大ゲンカして手榴弾の投げ合いやら銃の撃ち合いになって……ボヤ騒ぎどころか部屋そのものが機能しなく
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