第1巻……動き出す緋色の運命
3弾 部屋割と模擬戦と……オレの部屋はどこ?
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
染殿は納得がいかないようで地団駄を踏む。
リサに鷹根さん、早川さんと安根崎さんの相手を任せて……リサに仕込んでおいた女子の好きそうな話題で釣ってもらう。
「なんですって!?」
「確かにオレにはリサがいる。でもこの3人と食事をするのは侍らしているということなのか?彼女たちがオレとリサを誘ってくれたんだぞ?」
オレはやましいことがないので真っ正面からアリアに食らいつく。もしも、やましい考えをしているなら真正面からアリアに答えられるはずもない。
「まぁ座れよアリア」
「ふんッ!」
隣の席から椅子を拝借して、アリアの席を作る。
アリアはそっぽを向きながらも自分の席から弁当を持ってくると、すぐに食べ始めて弁当の容器を空にしてしまう……つかアリア。弁当箱ちっさくねぇか?
どうせまだ足りないだろう……おまえ結構大食いなのに。
……そう思い、オレはコートの裏から絶界を通してあるものを取り出してずいっと、アリアに差し出す。
「こ、これ……ももまん?」
「お前、これ好きだっただろ?」
オレが絶界から取り出したのはアリアが好きな食べ物のももまんである。
子供の頃「H」家の人と共に行った旅行先の高級飯店で食べ飲茶に出ていたももまんをアリアは好んで食べていたのを思い出して、登校途中のコンビニで見つけたももまんを見て食べたくなり、買っておいたものだ。
……まさかこいつこんなに早く、しかも日本で会うとは思ってもみなかったからなぁ……。
アリアはオレの手からももまんを奪うようにぶん取るとはむはむとももまんを?張る。
「もうちょいゆっくり食えよ……」
オレは呆れたが、アリアは構うことなくあっという間に自分の拳よりも大きなももまんを平らげていた。
「ハヤトにしては気が効くわね……ぁりがとぅ……」
もじもじしながら皮肉と小さな声で礼を言うアリア……もうちょい大きな声で言えよとは言はない。
こいつは俺に対してはいつもこんな態度だからな……なれたんだよ。
口元についていた餡子に苦笑いしながらオレは出したハンカチで拭ってやると、アリアはいつもの赤面壁を発揮させて真っ赤になる。
「で、アリア。オレに何か用があったのか?」
オレはアリアに用件を聞くと、少し間をおいて我に返って落ち着いたアリアが語り出した。
「……あんた、「武偵殺し」の案件知ってるでしょ?」
「ああ。オレが行方不明になった事件だな」
その事件についてはオレも知っている……カナさんとオレが伊・Uに拉致られたあの事件だ。
話を聞くと、どうやらアリアは被害者であるオレに話を聞きに来たそうだ。
オレはアリアに口の動きを見ろと瞬き信号で伝えると……
「すまんが、オレは幽閉されて
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ