Die
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…………あれ? 香風? ってチノちゃんの苗字じゃぁ?」
「えっとですね、かくかくしかじかで」
「え?そうなんですか!?」
「で、かくかくしかじか……で」
「なるほど、なるほど」
「そういう事なのでそういう訳です、解りましたか?」
「はい!解りました!」
長かった…………説明を理解されるのに40分は掛かったぞ。
チノちゃんの説明は解りやすいな〜俺って説明下手なのかな? まぁ、チノちゃんのお陰で助かったよ。
「って事はえっと…………」
「始焉です」
「始焉はチノちゃんのお兄ちゃんって訳ですね…………えッ!?お兄ちゃん!?」
「お兄ちゃんって訳では……」
「私は認めないよ!私はチノちゃんのお姉ちゃんだもん!」
「だから……そのお兄ちゃんって訳では」
「譲れないし負けないよ!」
「人の話を聞いてください!」
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「お待たせしましたアイスココアです」
「まぁ、初めて見るけど新人さん?」
「はい、今日から入りました」
「まぁまぁ、色とりどりね」
「?」
「すいません〜注文いいですかー?」
「はい、ただいま。
では、失礼します」
「ええ、お仕事頑張ってね」
「お気遣い感謝します」
「注文を承ります」
「ありがとうございました」
「お会計1200円になります。
…1200円丁度頂きました。ありがとうございました、またのご来店をお待ちしております」
「いらっしゃいませ」
彼はオールラウンダーだった。
染み付いた喫茶店の接客はバイト経験者と思わせる程だ。
確かに、始焉はバイト経験者だ。しかも様々なバイトを経験しており接客は慣れっこと言えよう。
だが、それ以外も理由が存在する。
過去の経験……9年前の過去。
勿論、記憶を失った彼は覚えていないだろう。
だが、身体に染み付いている。店は違えど対応できる程、始焉は働いている。
笑顔で……本当の笑顔で。
――――――あらあら、呑気な兄様。
――――――仕事熱心ですわね、私の声が届かないなんて……。
――――――別に、寂しくなくてよ。
――――――べ、別に、寂しくなんかないんだから!!
――――――……兄様の………馬鹿。
それでも笑顔で少女は言った。
真実の笑顔で。偽りの笑顔で。
地脈の底で渦巻き膨張する影。
その中心部では《カード》の様な物体が収められており……胎動している。
そのカードに描かれた絵は騎士【セイバー】らしき西洋の鎧を纏った女騎士。
地脈の魔力を……人間の負の力を吸収し魔力を
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