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Last?orderは魔法少女ですか?
Die
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bithouse へ、ようこそ」

 その言葉は少年の運命を変えた瞬間だった。








「…………って訳です」
「……解りました、この度は申し訳ありませんでした」
 深々と頭を下げる女の子。
 話すと長くなるのだが、要注意点だけ説明すると。
「とある喫茶店を探してます」
「その喫茶店の名前は?」
「ラビットハウスって名前です」
「その喫茶店は家です」
「…………」
「…………」
「でも、店の名前……ラビットホースじゃぁ?」
「ココアさん!!」

 数日前、店の看板が台風の影響で壊れたらしい。
 店の名前の部分が一部欠けてしまい困っていた所を店の従業員で居候のココアって名前の少女が「私が直すよ! お姉ちゃんに任せなさい!」と言った結果、houseをhorseと間違えたらしい。
 結構、激しい間違いだな。
「本人のココア…………者は只今、店を開けておりますのであちらの席でお待ち下さい」
「えッ…………あぁ、はい」
 言われるがまま案内され言われるがまま座ってしまった。
 座った席は丁度、幼さを残した少女の見える席。
 ――――似てる、知乃…………瓜二つって奴かな。
 ――――でも、似すぎてる。夢物語で会った知乃は成長してるけど…………あの女の子も数年すれば知乃のそっくり……まぁ、似てるってだけで人を判断しちゃ駄目だよな。
 性格まで解らない。
 だが、外見は鏡の様だ。
 俺の中の知乃の数年前の姿…………実際、夢物語で会ったのは9年ぶり。
 ちょくちょく会話はしてたけど外見は見えなかった。多分、目の前の女の子は13〜14歳と予想しアレは知乃の2年前位の姿と見える。
「お詫びの珈琲です」
「…………お詫びなんて貰えないよ」
「なら、サービスとして貰ってください」
 ―――接客業で慣れてるのか。
 外見は幼くとも立派な店員って訳だ。
「解った……頂きます」
 笑顔で少年は言った。
 珈琲カップ……綺麗だな。
 年期の入った感じはしない……新品なのかな?
 店は風格を感じさせるけど店員は―――――ま、まぁ、数年すれば解消されるよね。
 そんな事を考えつつ一口珈琲を含むと。
「……おいしい」
 適度な温度の珈琲。
 最初から砂糖を少し混ぜて入れてるのか……俺好みだ。
「ありがとうございます」
 ニコッと笑顔な女の子。
 綺麗……知乃…………君は知乃なのか?

 ――――――まさか、私は私ですわよ。

 心の中で響き渡る声……知乃だ。

 ――――――確かに似てますわね、数年前の私に。

 ――――――あぁ、そうでしたわね。私から話し掛ける事は出来ても兄様は話し掛ける事は出来ないのでしたね。

 ――――――なら、私から一言……兄様、貴方はシ
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