暁 〜小説投稿サイト〜
ポケットモンスター 急がば回れ
9 イエロー対ナツメ
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
エスパーおやじ「何を言い出すんだイエロー君! こんな時に!」

バトルをすれば本性がわかるかもしれない、とイエローは思った。

ナツメ「ごめんなさいね。
今はこんな状況だからジム戦は受け付けてないのよ。
これが必要ならあげるわ」

ナツメはヤマブキジムリーダーを倒した証のゴールドバッジを差し出す。

イエロー「要りませんよ。バッジなら8つ全て持ってますから」

ブルー「じゃああたしにくださーい!」

イエロー「トレーナーとして恥ずかしくないのか君は」

ブルー「じょ、冗談に決まってるじゃない。
でも、もう持ってるならバトルなんてしなくていいんじゃない?」

イエロー「バトルするのはバッジのためじゃないよ」

ナツメ「そこまでバトルしたいならしょうがないわね。受けて立つわ。
ここでバトルしても大丈夫かしら?」

エスパーおやじ「構わんよ」

エスパーおやじの家は決して広いわけではない。

イエロー「僕はこのピカチュウだけで挑む」

ピカチュウ「ピカ!」

ナツメ「それならわたしもこの子だけでお相手するわ」

イエロー「僕はバッジ全部持ってるんですから手加減しなくていいんですよ」

ナツメ「大した自信ね」

エスパーおやじがレフェリーをかって出る。

エスパーおやじ「バトル開始!」

ナツメはスリーパーを繰り出した。

ナツメ「スリーパー、催眠術!」

イエロー「ピカチュウ、電光石火!」

ピカチュウは一瞬でスリーパーの懐に飛び込む。
体重は軽いが勢いのある一撃がきまる。
スリーパーはよろけながら後退する。

ナツメ「かかったわね!」

ピカチュウは眠ってしまった。
近寄れば近寄るほどエスパーポケモン特有の気を感じる。
超能力の影響しやすい領域に入ってしまったのかもしれない。

ナツメ「スリーパー、夢喰い!」

スリーパーはピカチュウの額に振り子を垂らす。

エスパーおやじ「ポケモンはどんな夢を見るんだろう」

ブルー「呑気なこと言ってんじゃないわよこのオヤジ」

イミテ「ポケモンの見る夢……」

スリーパーが叫びだす。
あちこちに自ら頭を打ちつける。
ピカチュウが目覚めると、文字通り裸足で逃げていった。

ナツメ「どうなってるの……」

ブルー「どうしちゃったのよ……」

イエロー「さあ……」

ピカチュウ「ピカ?」

イミテ「何か怖い夢でも見たのかな……?」

エスパーおやじ「スリーパー逃亡につき、ピカチュウの勝ち!」

ナツメ「こんな負け方をするなんて、とてもショック!
でも負けは負け……! 私の勝負の甘さを潔く認めるわ!
勝った証にゴールドバッジをあなたに差し上げましょう」

イエ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ