6話 キャルフォルニアの嵐(キャルフォルニア奪還) 10.27
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「あのマチルダって女が私をからかったの。熱意なんて邪魔になるようなことを言って。その後謝られてウィンクなんかされて・・・」
3人は状況がよく掴めずフラウを落ち着かせて再度聞き直した。
すると、3人ともフラウが勘違いしていると指摘した。
「自分のことを年増って言って下げたんだろ。終始お前のこと立てていたじゃないか」
カイがフラウへ言った。ハヤトも同感だった。セイラも慰めながらこう窘めた。
「マチルダさんという方はきっと貴方なんかよりもここにいる私たちよりも余程の修羅場をくぐっているのよ。少し前の民間人だった私たちと訳が違うから。確かに意識は大事だと思うわ」
セイラはマチルダの意見に納得し、自分への戒めにした。
フラウはゆっくり落ち着いて考え始めた。
「そう・・・なのかな。うん、私の勘違いだったみたい」
ハヤトはそうだなと言って付け加えた。
「フラウは頑張り屋だから、避難してからここまで休む暇なく仕事していたでしょ。たまに息抜きをした方がいいよ」
フラウはとっさに否定した。
「そんなことないわ。私はまだやれるわよ。疲れてなんかいない」
「それさ。充分疲れているよ。気持ちの上げ下げがあって安定していないのは疲労の証拠。艦長に休みを掛け合ってあげるからさ。もう少し緊張を解いた方が良いよ」
「そうそう、ハヤトの言う通りだよ。セイラさんも協力してくれるよな」
「ええ、もちろん。フラウは傍から見ていても働き過ぎだったよ」
フラウは3人からそう言われるとそうなんだと自覚し、緊張を解くとあっという間に崩れ落ちた。
3人は慌てて抱きかかえ艦橋の簡易ソファーへ横にさせた。フラウは気が付くと自分が横になっていることに驚き笑った。
「なんか無理していたみたい」
「そうだな。こんなにクルーがいるんだ。抱え込まず頼ることが肝心だ。アムロから教えてもらった」
ハヤトがアムロから心構えについて様々なことをここまで教えていた。ハヤトは最初は日陰者のアムロを罵っていたがそのうち真剣さや言っていることの正しさを理解してそれを他の2人にも教えていた。
「アムロに・・・」
「ああ。奴は変わったよ。あんなメカオタクだと思っていたが、オレに指南してくれと柔道を教えた。その前から筋トレしていたみたいでな。なんか柔道もまだまだだがいい線までいっていると思うよ」
フラウはまた驚いた。あのアムロが運動などとは想像もつかないことだった。
「なぜ、アムロがそんなことを」
「言っていたよ。ハヤト、オレには短期間である程度の基礎体力作りをしなければこの戦争に耐えれないと。アムロはすごい奴だよ。この1ヵ月での彼の肉体は相当逞しくなった」
「そう。アムロがね・・・」
フ
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