Fate/stay night
1151話
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なの?」
皆が紅茶を飲んで一息吐いた後で、凛の言葉が部屋の中に響く。
「それは……」
「士郎、その辺は私から話したいのですが」
……眼帯を付けたまま紅茶を飲むってのも、ある意味凄いよな。
そんな風に思っている中で、ライダーが衛宮に告げる。
「……そうだな、これはライダーが言うべき事だ。分かった」
「ありがとうございます。……さて、バーサーカーのマスターにはこれが初めて会いますし、まずは自己紹介から始めましょうか。私はライダー。知っての通り、サーヴァントです」
「でしょうね。そのくらいは貴方のステータスを見れば分かるわ。それで、私に何を協力して欲しいの?」
イリヤの言葉に、ライダーはチラリと俺と凛の方へと視線を向けてくる。
まぁ、眼帯をしているので正確には違うのかもしれないけど。
「もう少し待って下さい。……さて、アークエネミー、それにそちらの遠坂凛と言いましたか。貴方達は不思議に思いませんでしたか? 何故魔術回路を持っていない慎二が私のマスターをしていたのかを」
「何ですって!?」
再び声を上げたのは、イリヤ。
まぁ、聖杯戦争に参加している魔術師としては当然だろう。
もっとも、その辺は俺にしても凛にしても、既に違和感はない。
何故なら、魔術回路がないにも関わらずキャスターと契約をしていた葛木という存在を知っているのだから。
「不思議に思わないではないけど、前例を知ってるからな」
そう呟く俺の言葉に、今度こそイリヤが俺の方へと視線を向けてくる。
それでもすぐに視線を逸らす辺り、根深いな。
「……そうですか。ともあれ、私を召喚した人物は慎二に偽臣の書という物を渡して、私のマスターという扱いにしました」
「ちょっと待って」
次に口を挟んだのは凛。
驚きの表情を浮かべたまま口を開く。
「その偽臣の書ってのがあれば、誰でもマスターになれるの?」
「ええ。……幸い偽臣の書は貴方達に慎二が殺された後で回収しましたが。とにかく、偽臣の書を慎二に与えて……より正確には与えさせられてしまった人物。私は彼女を助けたいのです。……私の本当のマスターである、間桐桜を」
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